「ブラック・ジャック」

いわずと知れた手塚治虫の大傑作漫画である。

ウチは漫画に対する許容度がかなり高く、小学校の低学年の頃から結構普通に漫画を読んでいた。まあ本全般OKの中で漫画があって、その比率が高かっただけなのかもしれないのだけど。

それで、小学校3、4年の頃の少年誌の一番人気は、今ではあんまり考えにくいのだけど、「チャンピオン」だったのである。当時連載していた作品には「がきデカ」「らんぽう」「エコエコアザラク」「750ライダー」「ゆうひが丘の総理大臣」「マカロニほうれん荘」「ドカベン」「恐怖新聞」「魔太郎がくる」などなど、時期的に若干ずれているものもあると思うけども、とにかく面白い作品がずらっと並んでいたのだ。

そしてその中にはもちろん「ブラック・ジャック」も含まれていた。

後になって知ったことなのだけど、この時手塚治虫は虫プロ倒産の後の借金返済のためにがむしゃらに仕事を始めていた時期で、「三ツ目がとおる」なども同じ時期にこちらは「マガジン」誌上で連載していたのだ。

しかしそんな状態にしてはとにかくネタが尽きない面白さで、しかも医療と人の命という重い命題をあまり深刻にならない微妙な線でバランスを取りつつ描いているところなどは、少年誌という媒体も考慮してのことだと思うけれども、とにかく圧巻。何回読んでも飽きない面白さがある。

大分昔に全巻友人に借りて読んでいて、自分では相当な時間をかけて12巻まで購入していたのだけれども、最近新装刊でお色直しをはじめたので、前のチャンピオンコミックスの形で揃えるなら買うのは今しかないなと、amazonで大人買いしてしまった。でも実は20巻までで（ヘタレだ）、あとまだ5冊あるので、そちらも近々何とかしたいと思っている。

寝る前に少しずつ読んでいこうかな。

タグ：手塚治虫 ブラック・ジャック 漫画 マンガ チャンピオン がきデカ エコエコアザラク 750ライダー マカロニほうれん荘 ドカベン 三ツ目がとおる 医療 医師 らんぽう 魔太郎がくる 恐怖新聞 ゆうひが丘の総理大臣 マガジン 命 Amazon

コメント 2

はじめまして！
ブラックジャック、最近にわかにリバイバルしてますね。
私がはじめて購入したのはチャンピオンコミックスの確か18巻でした。
表紙の絵がが写真と合成されていて興味を引いたのを覚えています。
当初（6巻ぐらいまでの版の古いもの）は「恐怖コミック」のカテゴリだったですね。

5歳年下の知人は「ブラックジャックによろしく」のブラックジャックって何ですか？と言っておりました・・・こんな名作を知らないとは。

らんぽう、マカロニ懐かしいですね。小3・4の頃でした。マカロニは先日チャンピオンコミックスで全巻揃え直しました。まだ発行され続けているのがすごい。
by papa007_ (2004-12-10 03:04) 

コメントありがとうございます。
そうそう、私の所有の古い「ブラック・ジャック」も「恐怖コミック」です。新しいのは「ヒューマン・コミック」になってますね。

それから確かにチャンピオンコミックスって以外と結構古いものを今でも重版し続けていたりするので嬉しかったりします。「マカロニほうれん荘」を再販の文庫本ならいざ知らず、元の形で全巻今揃えられるっていうのも凄い話です。
サンデーコミックスやジャンプコミックスなどは連載が終わると直ぐに消えていくものも多いから、購入のタイミングが難しいんですよね。最初から買い続けていたら途中でつまらなくなったり、逆に後半で面白いことに気づいていざ買い始めようとしたら書店でなかなか見つからなかったり…。
by MK (2004-12-10 09:49)