「THE INCREDIBLES」 [Music]
つい先日公開された『Mr.インクレディブル』のサウンドトラック。
映画を見てあんまり気に入ったので早速購入してみた。
いやもうこれが何というかカッコよくって飽きずに何度も聴いてしまうほどであった。iPodにも入れちゃったし。
とにかく懐かしくて新しい雰囲気が抜群。007シリーズのジョン・バリーの曲を彷彿とさせたかと思えば、『スパイ大作戦』のラロ・シフリンばりの雰囲気もあったり、さらには『タワーリング・インフェルノ』時代のジョン・ウィリアムスっぽい感じも醸し出していて、と、それらはもちろん劇中の演出があってそれに合わせたものとなっているのだろうが、そうした曲調がまた最近にはないせいか、加えてジャズも取り入れているということもあるのだろうけども、やたらモダンで映画を楽しく盛り上げる効果を担っているのだ。
作曲はマイケル・ジアッチーノ。この作品が劇場用大作映画の初作品となるようで、今後が非常に楽しみである。
サントラであらためて気付いたのだけど、この作品がピクサー作品としてははじめて主題歌というものがない作品なんだな、と。ディズニーとしてもアニメーションでは珍しいのではないだろうか。そういう意味では映画の感想の方でも書いたけれど、レイティングがPG指定になったりとかなり監督の意向を汲んだ異例尽くしの作品なんだなということがここからもうかがえる。
サントラ好きなら必聴。ぜひ押さえておきたい作品である。
ここで全曲(それぞれ曲の一部だけだが)試聴ができるので、まずは雰囲気だけでも感じ取って欲しいなと思う。
日本版も発売していて、ディズニーのものはavexが発売していることから最近では全てがCCCDだったのだけれども、この作品はCDDAとなっているようなのでとりあえずは解説付きがよければ安心して購入できるだろう。
輸入盤の方はENHANCED CDとなってはいるがWebサイトへアクセスするメニューが出るだけで取り立てて動画などの特別なコンテンツがあるわけではない。しかしながらジャケットデザインは日本版よりはるかにカッコいいので、値段も安いし曲数も一緒だからこちらの方がオススメかも。
まさにおっしゃるとおり!007シリーズを彷彿とさせるサウンドで、本格的なフルオケとビッグバンドが小気味よいですね。しばらく、テーマが耳鳴りしてました。
いろいろ問題児扱いされたブラッド・バード監督ですが、今回の大成功でピクサーの外部監督起用の英断に敬意を表します。
by lovecello (2004-12-17 00:12)