訃報：マイケル・ジャクソン死去

「King of Pop」の称号を持つスーパースター、マイケル・ジャクソンが亡くなった。今年の7月にロンドンでの再起をかけたライブが予定されていたのだが、それも夢となってしまった。

もともとここのところは体調を崩していたのではないかという報道もあったので、50歳という年齢や、あまり表舞台に出てこなくなったことも考えると本当にそうなのかなと思っていたのだが、そのラストライブといわれていたロンドンライブの話題もあったので、大丈夫なのかなと思っていた矢先の突然の訃報にとても驚いている。

洋楽を聴き始めたのがちょうど80年代。まさにMTVの時代が始まろうとしていたその時だった。だから音楽は聴くのと同時に観るものでもあったのだ。そして音楽用のプロモーションビデオが商品となりうるものだと示したのがマイケル・ジャクソンの「スリラー」だった。

『ブルースブラザース』の監督のジョン・ランディスがメガホンをとったこのビデオは、ショートストーリー仕立てでドラマも描かれており、他のミュージックビデオとは明らかに別物であり、当時「ベストヒットUSA」などでは長尺のためなかなか全長版を観ることができなかったのだ。そんな折、関東のテレビ神奈川をはじめとするUHF局で金曜深夜に放送していた「SONYミュージックTV」で全長版が放送され、とにかくその演出と歌と踊りに圧倒されてしまった記憶がある。（その「スリラー」のビデオは前の記事に貼ってあるのでぜひ観ていただきたい）

アルバム「スリラー」はとにかく売れに売れ、そのことが後のマイケルに重いプレッシャーとなったのだとしたら喜ばしくも哀しいことだったということなのだろう。

その後とりたててメチャクチャ大好きというわけでもなかったのに「BAD」から以降のアルバムを出るたびに何となく購入し続けたのは、何かそこに惹かれるものがあったからなのかもしれない。ただ後期の作風はすこし乗りの良いメロディアスな良質のポップスが減っていてあまり何回も聴くことはなくなってきてはいたのだけれど。

結局機会なく生のライブを観ることは一度もなかった。全盛期の後楽園球場での来日ライブを観たかったな。

ご冥福をお祈りします。

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タグ：マイケル・ジャクソン スリラー ジョン・ランディス Bad

コメント 2

昨年スリラー25周年記念盤を購入し、おまけでついていたDVD（実はこちらが楽しみだったりして）に入っていたスリラーやビリー・ジーン、ビート・イットの映像を懐かしく見ました。
再起を楽しみにしていただけに、残念です。
12時間前までリハーサルをしていたというニュースを読んで、本当に悲しい気持ちになりました。
by u4 (2009-06-27 23:06) 

本当に、ここ数年のネガティブなニュースを吹き飛ばしたであろうロンドンのライブは楽しみだったのですけど残念としか言いようがありません。僕もずっと手持ちのマイケルのCDを聴いてます。
by MK (2009-06-28 02:17)