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「のだめカンタービレ」:Lesson5…ちょっと残念! [TV / Entertainment]

遅ればせながら、昨夜の「のだめ」第5話。

ちまたの評判では先週の第4話がかなり面白かったと言われており、それはホントに自分も感じたことだったので、今回は学園祭の話だからさらに期待をしたわけで…。

ところがどうだろう。う〜む。もうひとつ乗り切れない1時間だった、というのが素直な感想だ。

今回のは確かにかなりマンガの表現に忠実になぞっている。なぞっているのだが、それだけではドラマとしてのテンポや面白さ、そしてキャラクターの心情や性格付けなどはしっかりと描けないのではないだろうか。

例えば、指揮者のいなくなったSオケに指揮科の大河内くんが来るのだけれど、そこでは仮装に引っかけて千秋の仮装をしている云々という突っ込みが入って、大河内が必要以上に千秋を意識していることがわかるのだし、ひとつのお笑いシーンにもなるのだけれど、せっかく大分前の話から、大河内が千秋を観察したりしている場面を入れておきながら、今回その場面をカットしたのは解せない。

確かにこのドラマでは大河内はかなり脇扱いだけれど、名前を名乗るくらいの役にしているのだからもったいないと思うのだ。

それからSオケの演奏が終わってから、のだめが「千秋先輩見てくれたかな」というのもなかった。Sオケの演奏に感動した千秋の場面に直ぐに移ってしまって、肝心ののだめが千秋を意識して頑張ったのだというところが欠如していてはダメじゃなかろうか。

さらに、のだめが千秋のラフマニノフの演奏を最初から見ていないというあるまじき構成はとてものこと信じられない改変だ。最初から見ないとダメだろう。遅れていったから席がなくて立ち見にはなるのだけれど、開演前に場内に入って最初から千秋のピアノを聴くからこそ、のだめはその演奏に触発されてピアノを弾かなきゃって思うのだし。それに演奏中にあんなに音を立てて扉を開閉しないだろう。そのあたりの行き届かない演出が、昨日はホントに散見されて気になって仕方がなかったのだ。

千秋の演奏を聴き入る観客たちの感動の表情も全くカメラが抜かないから、佐久間さんの演奏を聴く前と後の違いが伝わってこないのだ。それとハリセンなどピアノ課の先生に対して「なにしてんの?」というカットも、実写ではどのタイミングでどうやって入れるかは難しいかも知れないけれど、ぜひ入れて欲しかった。

他にも、ギャグショットで、ミルヒー強制送還の時の飛行機の宙返りは全く不要だし、千秋がのだめにチョップした時ののだめの頭のこぶも、確かにマンガでは表現しているのだけれど、それをそのまま実写でやって面白いかどうかはしっかり判断すべきではないのだろうか。ちょっとかなりチープに感じてしまった。

前回の第4話で、鍋セットを千秋の家に持って行ったのだめがドアに首を挟まれる表現などはマンガにはないのだけれど、ドラマの映像表現としてはかなり面白く、それでいてこの作品に合っている表現だと思ったものだ。だから、もともとストーリーの構成が既にマンガと違ってかなり話も前後しているのだし、細かい表現を必ずしもマンガに頼りすぎない方がいいのではないだろうか。もちろん、ストーリーの骨格となる部分はあくまで漫画に沿って欲しいのだけどね。上に書いた大河内のエピソードとか。

さて、それでいいところが全然なかったのかといえば、千秋のラフマニノフ演奏後半の「いやだな…」というところから、演奏が終了して控え室に戻ってミルヒーとふたりでソファに横になっているところは良かったと思う。

あと、実写のマングースも相当良かった。はじめて出て生きた時には思わずその激しいインパクトに笑ってしまったし。ピアニカの演奏もなかなか良かった。

けれど(また苦言だ)、そのSオケの演奏で、ヴァイオリンなどがステージ前にまで出てきて一列に並んだりするのはオーケストラとしてはやりすぎな気もした。マンガでも派手なアクションはしても席を立つことはなかったし。

いまのところこのドラマは1話おきに面白いようだ。2話と4話がテンポも良く、ドラマとしての話の運びやキャラクターが立つような演出がしっかりなされていたと思う。それに比べて3話と5話は、もうひとつ話の繋がりが断片的で、キャラクターも物語に流されているだけで、印象的に見えないのだ。

いよいよ来週は折り返し。後半は毎回面白いことを期待したい。

 

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