SSブログ

GTIとA3を比較する [Car]

さて、アウディのディーラーからの積極的な提案によって、俄に慌ただしくなってきた車選び。まだ自分の中には秋でもいいかなという思いもなくはないのだけれど、こういうのは結構縁と勢いだったりするものなので、いい機会だからしっかり検討したいと思う。

今日は提案をもらったA3TFSIとまさに兄弟車種となるゴルフGTIをじっくり見て、さらに見積ももらって比較しようと思っていたので、前もってディーラーに連絡していた。見に行ってGTIの実写がなかったら意味がないしね。で、早速ディーラーに行くと駐車場に赤いGTIが止まっていた。「あれか?」と思いつつショールームの中へ。担当セールスがGTIのキーを持って現れる。果たして駐車場の赤いGTIが今日のために用意してくれた車だった。

GTIを間近でじっくり見るのは今日がはじめて。黒いワッペングリルはやっぱり多少の違和感はあるものの、赤いボディや写真で見る限り白いボディだとそれ程おかしくは感じないか。でもいまだにメッキピカピカのワッペングリルはダメかなあ。となるともし選ぶなら色は赤か白か。黒だと手入れが大変だし、ボディの黒とワッペングリルの黒の微妙な違いがかえって気になる。シルバーや青ではやはりワッペングリルの黒い色が浮き気味な感じ。白はなかなかいい感じのコントラストに見えるからいいのだけど、水垢などの手入れが大変そう。すると今目の前にある赤しかないかな。



車自体はすごくしっかりした作りで好印象。決して安っぽさはなく質感も高いと思う。気になるところは先日のGT TSIの時も思ったのだけれど、インパネ奥のフロントウィンドウにぶつかったところの盛り上がり。恐らくウィンドウの角度とボンネットの角度によってワイパーの収納部分が見えてしまうのを隠しているものと思うのだけれど、あのせいでまったくボンネットフードが見えず、見切りがいいとは言えなくなっているのだ。運転していると車両間隔が取りにくいということはないから、そのことがあるためにダメ車とはいわないけれど、安全面を考えた時にどうなのかなあとは思う。

もう一つ気になったのは、DSGのシフトノブ。マニュアル車を彷彿とさせる丸いグリップハンドルは、握り心地もいいのだけれど、ボタンを押してシフトチェンジというのがやりにくかった。手を置くとボタンは中指で押す感じになるのだが、それがどうもイマイチ。まあ実際は一度Dに入れてしまえば、あとは運転中にシフトチェンジすることは少ないし、マニュアルモードにする時もパドルシフトを使えばいいのでそれ程気にすることでもないのかも。

赤いステッチの入った専用スポーツシートは、写真で見るよりもはるかに実物の方がよく見える。どうもフォルクスワーゲンのアンスラサイトという色味が写真だと少しくすんだグレーに見えてなんとなく安っぽく感じるためではないだろうか。座り心地はA3のスポーツシートよりもタイトに感じた。けれど苦しくなるほどでもなく、しっかりと身体をホールドしてくれる印象。座った瞬間にこれなら疲れないだろうなと思うくらいの素晴らしいシート。事実このあと試乗しても本当にカチッとしたシートポジションを最後まで維持しつつ、でも疲労感が起きなくてロングドライブもお手の物という感じだった。

さて、好きに乗ってきて構わないという話をいただいたので、せっかくだから高速走行を楽しもうと最寄りのインターチェンジへ向かう。そこまでの一般道での挙動は、想像していたよりもマイルド。ごつごつ響きすぎる感じはなく、むしろ堅さがしっかり感というか安心感につながっているような印象を受けた。そしてハンドリングも当然のことながら素直で取り回しもよく、下が水平になっているD字型のステアリングも握りやすくしっくりくるし、運転することが本当に楽しくなる車だと思った。

高速は1区間だけの走行だったのだけど、追い越し加速などトルクフルだしタコメーターを見ていると、こんなに引っ張るんだというくらい針が上がっていくので、自分の意志通りの加速ができているようでストレスを感じないのがいい。もちろん巡航状態でも安定感は優れていて不安になることはなかった。今乗っているパサートと比べると、ホイールベースが短いせいか若干だけれど前後の揺れを感じなくもないけれど、それが車自体の不安定さというほどではもちろんなく、路面に吸い付いてスーッと流れるような動きは気持ちよさの極みといった趣ですこぶるよい。

1時間ちょっとの試乗でディーラに戻る。途中の一般道では渋滞にはまったけれども燃費がかなりいいので驚き。高速であれだけまわしても極端に悪くならないのはやっぱりFSIだからなのかな。

そして見積をもらうがやっぱり渋い。そりゃそうだろうなあ。ゴルフの中でも売れ筋の商品だし、ある程度は仕方がないかもなあ。後はオプションからの値引とか下取りへの上乗せだけれども、その下取りも渋い。渋いよ。同じディーラーで2度目の買い物をしようとしているのにこの金額はどうなのってな感じだ。考えてみるとここのディーラー系列で中古販売店を持っているわけではないから、どうやって処理しているのか分からないけれど、もし買い取り専門店やオークションに流しているだけなら渋くなっても仕方がないのか。ただそうするとここで買い続けるメリットって薄いよなあ。

と、そんな気分で午後はアウディのディーラーへ。

まずは下取りとなるパサートの査定をしてもらっている間に、メールで連絡もらった車種の見積作成に入る。基本的には連絡をもらったとおりの条件。GTIより全然いい。ただ元々の金額が高いのと諸費用が若干高めになるので支払総額はどうしてもそれなりになってしまうのはやむを得ないところか。そうこうしている内に査定も終わった。いや…渋い。相当渋い。フォルクスワーゲンのディーラーより渋い。う〜ん、パサートってやっぱりリセールよくないんだなあ。う〜ん…。それでもう馬鹿正直にその辺の感想をぶつけて、走行距離の短さやかなり綺麗な状態であることなどでなんとかなるものか、とか話をしてみたら、色々と連絡を取って相場の確認をしたり対応をしてくれて(この辺が積極的で好感度高し)、その結果フォルクスワーゲンのディーラーより高額の数字を出してくれることとなった。いや、感謝しきり。

そしてもう一度車を確認したかったので、再度試乗をお願いした。先週とは異なり今回はSライン。サスペンションもスポーツセッティングされたものだ。先週のものでも堅めに感じた足回り。どうなることかと思ったら意外や結構マイルドだったのに驚き。午前中に乗ったGTIほどではないけれど、先週の細かく拾っていたゴツゴツ感はほぼ感じられなかった。しかもブレーキフィールもあのカックンブレーキではなく、きちんとじわっと効くタイプだったので、これもビックリ。いやあ、これならもう決まったようなものか…と相当の好感触の試乗となったのである。

戻ってもう一度見積の作成。オプションを考えたり、ローンの計算をしたり、色々お付き合い頂いて本当に恐縮するくらいだった。それでもぜひアウディを体験して欲しいという熱意が伝わってきて、こういう感じは本当に縁なんだなあと思った。いずれにしても在庫車なので結論はあまり延ばせない。さてどうするかと思案していたら、ちょっとした問題発生。その問題はこちらにはありがたいものだったのだけど、先方にとっては社内調整が必要なものだった。そこでこのまま進めるためにはぜひ間をおかず結論が欲しいということになったのだけど、自分としてもこの決断がよかったのかどうか後でうじうじ悩みたくない。だからこの場で結論っていうのは当然無理なので、一旦帰らせて欲しいとお願いした。で、結局猶予を翌日曜日のお昼までもらうこととなった。

さあ大変だ。こうなったらもう一度フォルクスワーゲンで商談するしかない。しかも今日中。ということでその足でフォルクスワーゲンのディーラーへ再度赴く。状況を説明して、これで限界という見積を作成してもらう。

正直、まあこんなものだろうなあという提示。もし一番にGTIを考えていたら、まあこれでもいいだろうなという条件だと思う。ただ実は素直にじゃあこれでOKと思えないのは、ここのディーラーとの相性があるためだ。なにかこう、しっくりこないような感じをずっと引きずっていてそれが払拭できないのだ。車に文句はないのだけどね。

で、そのふたつの見積を見比べて、且つ昔の雑誌をほじくり返し、ネットで情報を集め…あとは自分がどっちが欲しいのか、もうただそれだけを夜中まで考えた。

結論は明日だ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。