報道ステーションはタイトルから「報道」を取るべきでは? [TV / Entertainment]
このニュースはひどい。
確かにもともとマクドナルド側もよくない問題ではある。しかしながら恣意的に過剰な演出を施すことが報道の本質なのかどうか、報道ステーションはもっとよく考えるべきではないのか。
どうも報道ステーションに関しては、以前、郵政選挙の時の番組の作り方に対してこんな記事を書いたりもしたが、何かゆがみが感じられて仕方がない。
VTRのニュース原稿を読むのが声優だってかまわないけれど、思わせぶりな感情を込めた読み方とBGMで、扱っている事件の受け取り方を一方向へと意図的に向かわせたいのがありありと見て取れる。スタジオの古館キャスターはじめアナウンサーの思わせぶりな表情とコメントも過剰すぎて客観報道がなされているとはとても思えないのだ。本当にこれならよっぽど久米宏のニュースステーションの方が十分客観的だったように思う(所沢のダイオキシン報道の問題などありはしたが…)。
ちなみに、このブログのだいぶ前の記事に書いたように大学時代の4年間マクドナルドでアルバイトをして身からすれば、アルバイトを辞めた後に制服を持っていることすらおかしいわけで、支給された制服は一応辞めるときには返却するのがルールなはずだ。その時点で何かおかしいVTRというのに気づくというのにそれを「信憑性が増す」として着用させた取材ディレクターもどうかと思う。
ところで、そのアルバイトをしていた頃のマクドナルドはほとんどが直営店で、ごく一部のれん分けのようにライセンシー(フランチャイズ)の店舗があった。それは直営店でないと商品管理など全国一律のサービスができないからで、ライセンシーも在職年数が長く信頼のおける元社員でない限り認めない、という話を聞いたことがある。
最近のニュースを聞いて、かなりライセンシーの店舗が増えているのに驚くとともに、やはり本部からの厳しい管理を行き届かせることは難しかったということをこの事件で証明してしまったなとあらためて思わされた。
正直、アルバイトをしていたときに、「え、これで捨てちゃうの?」とビックリさせられることもあったのだけれど、それもこれもしっかりした品質管理と、なにより食事にくるお客さんのためというしっかりしたポリシーがあってのことと教わったので、「大丈夫じゃない?」などというあいまいな店の判断で期限切れのものを使うなんていうことは一度もなかったし、そんなことを思うようなこともなかったと記憶している。それは店長以下社員マネージャーの方やアルバイトに至るまで徹底していたのではないか。
それがなぜこうも変わってしまったのか。ほかの企業の事件のことも考えると、変わったのは世の中なのか…。
私もちょくちょく報道ステーションを見ますが、古館キャスターの口調とか話し方は、独善的で聞いていて腹が立ってくることがよくあります。
あれでは視聴者を感情的にしてしまい、余計な問題が起きてしまうのではないかと心配になります。
by nave (2007-12-08 20:39)