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新型フェアレディZとその後の我がAudi TT [Car]

日産自動車から12月に正式に発表となる新型フェアレディZについてのリリースがあり、その姿があらわになった。
 
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一見してキープコンセプトといえるようなデザインではあるが、現行のものよりも非常にバランスが良く、しかも往年のフェアレディZを思わせる流麗なラインとロングノーズショートデッキで好感の持てるものに感じられる。

ややもすると魚の口を想起させるフロントのエアインテーク形状やアロー型のフロントとリアのライト形状などが少しやり過ぎと感じなくもないけれど、こうしてまとまった全体のフォルムを見ていると、それほど主張しすぎとも思えないから不思議だ。

スカイラインクーペしかり、GTRしかり、そしてフェアレディZと、決して市場としては大きくないこうしたスポーツカーを見限ることなく果敢にニューモデルを送り出してくる日産はいまや貴重な存在だ。売れないからとマーケティング主導でスポーツカー・スポーティカーの製造をやめてしまったトヨタの判断も、経営のことを考えれば否定はできないが、自ら魅力ある車の開発をやめてしまって車そのものを白物家電のようにしてしまっては、車に憧れを抱く新しい芽は育たないだろう。行き着くところは車を単なる移動の道具と見なす社会だ。しかしヨーロッパなどでも環境のことは念頭に置きながらも車はひとつの文化として技術の面でもデザインの面でもまだまだ新しい話題を送り続けているのではないだろうか。

その意味でもミニバンだらけの日本の状況は、消費者が望んだからこういう車ばかりになったということでもなく、魅力ある車をメーカーが送り出すことをやめてしまった結果なのではないかとも考えられるのだ。その点でも日産やマツダあたりにはこれからも頑張って欲しいなと思うし、こういう車にもっと注目が集まってもいいなと思う。

ただひとつだけ難点があるとすれば、今回のフェアレディZは北米で370Zとして発売されるということなので恐らくエンジンは3.7リッターなのだろうなと推測されるが、その大排気量のエンジンは気がかりだ。大排気量車が好まれていたアメリカでも経済状況や落ち着いてきたとはいえ原油価格の高騰などから小型車にシフトしはじめているという話もあるようだし、そろそろこういう大型のエンジンを積んだ車についてはやや疑問を感じるのだ。

もちろんGTRのような車はあれでいいと思うけれど、そもそもZってもう少しコンパクトで軽快な走りの車というものではなかったか。デザインだけはなく中身も原点回帰するような方向性の方が、環境性能も兼ねることができていいのではないだろうか。

例えばまさに今、VolksWagenやAudiが進めているエンジンのダウンサイジングなどはこの流れといってもいいだろう。

最近自分の車も仕事の忙しさからあまり遠出に使うことはできなくて、休日出勤の時にたまに都内へ車で出かけたりするくらいなのだが、そんな都心での走行でもここのところは燃費がリッター9km前後に収まっていて、約1,800km走った平均燃費でも9.8kmなので2リッターターボ車としては極上の燃費ではないだろうか。

フェアレディZがこういう方向を目指していくのも悪くはないと思う。とにかく12月の正式な発表を期待したい。早く実車を見てみたいな。
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