「義経」 [TV / Entertainment]
今年の大河ドラマ「義経」が始まった。
BSハイビジョンで一足先に見た。とても面白く楽しめる作品であった。
前回の「新撰組!」を楽しんだ方々には申し訳ないが、自分は「新撰組!」は最初の3話を見たところで断念してしまったのだ。最後まで見た人から後で話を聞くと、もう少し我慢していれば面白く見続けることができたのかも知れないのだけれど、そこに至ることができなかったのだ。その予感は実は第1話からあって、脚本どうこうよりもやっぱり役者の層の薄さの方が問題だったのかなと思うのだ。
その点、今回の「義経」は役者の層は非常に厚い。まさに大河ならではといってもいい。今回の放送ではやはり清盛役の渡哲也がよかった。ところがそれよりもよかったのが意外なのだが稲森いずみであった。哀切感漂う表情と母としての力強さとが入り交じったものすごく繊細な演技で思わず見入ってしまった。
赤ちゃんの牛若もものすごくかわいかったな。この美形なイメージが滝沢秀明に続いていくんだろうなっていうのがよくわかった。
さてその滝沢秀明がこれから肝心なのだ。ここで画面に軽さが出ないようにして欲しい(「新撰組!」は主役の表情としゃべりが個人的にはもうダメだったので…)。でも今後の予告を見る限りは大丈夫そうなのだけれど。
役者以外では、画面にも重厚感があり、NHKの時代劇独特の作り物臭さが少し薄れているのも今回の作品にかける力強さがうかがえる。
とにかく今回の作品は1年通して楽しめそうな予感がしている。次回以降を期待したい。
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