F1:その3[危険なのはレギュレーションか?チーム判断か?] [Car]
ヨーロッパグランプリの決勝が終わった。
ルノーのアロンソが4勝目を飾り、これで他を引き離した恰好となった。
しかしながら、ファイナルラップのマクラーレンのライコネンがタイヤにできたフラットスポットによる振動でサスペンションを壊しクラッシュとなってしまったのは、結果として人命にかかわる事故とならず、また他のマシンも巻き込まなかったので(バトンは危なかったが)、幸いではあったのだけれど、これがもし本当にバトンを巻き込んでいたら、あるいはあれほどエスケープゾーンのないコーナーでの事故だったら、と考えると、安直に結果オーライとは言えないだろう。
今年、レースのスピードを抑えるためにタイヤ交換を禁じたレギュレーションとなっているのだが、本当にこれは安全と言えるのだろうか? あれだけ直前の状態がバースト寸前の危険な状況にもかかわらず、レギュレーションのために交換できないというのはドライバーの安全を考えた処置とは到底思えないのだがそのあたりどうなのだろうか。
ただもしかするとFIAとしては、危険と判断したらスピードを落とすなりレースを辞めるなりの判断を、ドライバーもチームもすべきで、それがドライバーの安全につながるのだ、なんて言い出しそうではある。
テレビ中継の解説でも触れられていたが、確かにあと数周近く残すという状況であれば、とりあえずポイント圏内でゴールするという選択もあったろう。だけれども、あと1週で優勝という状況の中、レースをあきらめきれないだろうことは想像に難くない。
次回のレースまでにこの問題がどう判断されるか、あるいは問題視されないのか、いずれにせよその推移を見守りたい。
コメント 0