国立劇場開場40周年記念公演『元禄忠臣蔵』 [Play]
歌舞伎役者でお気に入りといえば中村吉右衛門さん。
ドラマに出ている吉右衛門もいいのだけれど、歌舞伎の舞台での吉右衛門がいいのだ。
歌舞伎を見始めて初期の頃に、特に意識せず「熊谷陣屋」や「俊寛」などの、あとになって劇評を読んだら相当評価の高かった公演を見ていて、それに主演していたのが吉右衛門だった。
最近は、吉右衛門劇団復活かと言われている5月の新橋演舞場などでも期待が持てるし、かなり歌舞伎に力を入れはじめているのが感じられて非常に嬉しいなあと思っていたところ、昨日のニュースは輪をかけて「おおっ」と思わせられるものだった。
まだ国立劇場のサイトなどでも紹介されていないので、詳細(他の主演者や、3ヶ月の話しの区切りがどこなのか、など)は今のところ不明。でもこれは面白い企画だなあ。
吉右衛門、幸四郎の兄弟が仲があまりよろしくないとも言われているのだけれど、以前は「引窓」なんかでも共演していたと思うんだよね。今回は月が違うので同じ舞台に立つわけではないようだけれど、同じ役だしやっぱり藤十郎よりも兄弟を意識しちゃうのかな。
これは期待できる舞台ですな。こういうのは本当に国立劇場しか企画できないよなあ。あとは脇を固める役者さんの厚みが3ヶ月でどこかに偏りがないようにして欲しいな。
とりあえず真山青果の本を読んで期待に胸負らませておこう。
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