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国立劇場開場40周年記念・文楽9月公演『通し狂言・仮名手本忠臣蔵』 [Play]

人形浄瑠璃を生で見るのは大学の時以来だから、実に10ウン年ぶりである。本日久しぶりに堪能。

今月は『通し狂言・仮名手本忠臣蔵』である。十一段目までを3部に分けての上演で、観たのは第1部。大序から四段目まで。

久しぶりだし寝ちゃうかなあと思ったけど、寝ずに最後まで観ることができた。いや、面白い。満足である。

以前も思ったが、やっぱり観ると不思議なのは、人形を3人で動かしているのに、観てる内にだんだんとその動かしている人たちはあんまり気にならなくなっていってしまって、本当に人形に魂が入って演技しているかのように思えてくるということだ。

今回特にそれを感じたのは四段目の「塩谷判官切腹の段」と「城明渡しの段」だった。ここは、昔から「通さん場」といって、開演中の客席への出入りを禁止するという場面で、今回もそれに倣って上演されたのだけれど、確かにその張りつめた切腹の場面は、ワサワサした状態で観ることができない厳かな雰囲気で、塩谷判官の悔しさと家中のものの悲しさが伝わってきて、思わずグッときてしまった。

そして「城明渡しの段」での大星由良助の判官の心持ちを察しての覚悟の姿は、その後の討ち入りへと続く決意がみなぎっているようで、これもまた、ただただ見入るばかりであった。

歌舞伎もいいけど、人形浄瑠璃もたまにはいいかな。

さて、来月はほぼ同じ話を(とはいってもこちらは新歌舞伎の『元禄忠臣蔵』だけど)吉右衛門の大石内蔵助で観ることができる。こちらも楽しみ。


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