天然氷のかき氷 [This and that]
今年の夏休みは仕事の区切りがつかずにバタバタとして休んだ気になれない。それでも姉の家族が来ていた先週末は、ここのところテレビなどでも取り上げられて知名度の上がった、秩父長瀞の天然氷のかき氷を食べに行こうかということで、半日の日帰りなんだけど出かけたりしたのだった。
そのお店は「阿左美冷蔵」といって、電車なら秩父鉄道の上長瀞駅から直ぐ近く、車でも国道140号線沿いなので迷うことはないだろう。
とにかく暑い日だったので、秩父の山なら少しは涼しいだろうと思ったらさにあらず。秩父ってあんまり標高が高くないのかむしろ東京より暑いくらい。そのうだるような暑さの中、お店を見つけてビックリ。並んでいるだろうとは思ったけれど、異常な行列に唖然とするほかない。しかもその行列が遅々として進まないのだ。
いやあ、遠くまで来ちゃったからこのまま帰るって訳にもいかないし、せっかくだから並んだんだけど、結局店内に入るまで1時間半も炎天下の中待つこととなったのだ。
ようやくありつけたかき氷は想像と違っていた。色々なところで写真などを見た限りは、どちらかというと最近多い細かい粒子の氷ではなく、昔ながらの繊維のように削られた口の中でサッとすぐに溶けて頭がキーンと痛くなるような氷を想像していたのだけれど…いやいや残念、粒子系の氷だったのだ。
う〜ん、この口の中にザラザラ感が入り込む氷ってあんまり好きじゃないんだよなあ…。味は煎茶あずきを注文。この味はなかなかよい。氷の中にあずき餡がトロッと入っていて、煎茶の苦みとマッチしていた。氷の量は多めだからあんまり甘い味だけとかだときっと飽きちゃったのではないかと思う。
それにしても…
正直言って炎天下の中、1時間半も並んで食べるほどのものではなかったというのが率直な感想。というのも、以前ウチのすぐ前には、裏手の工場で綺麗な和菓子を手作りで作るような、ちょっと本格的な京和菓子を食べられる和菓子屋さんがあって、そのお店が夏場はかき氷を出していて、氷は氷屋さんから仕入れた透明な綺麗な氷で、それを昔ながらの大きな氷かき機でワシャワシャとガラスの器から溢れんばかりに盛りつけたものをウチはすぐ近所だからとお願いすると配達してくれたのだ。その氷がとにかく欠いた氷というよりも削った氷という感じで、繊維のようにとんがった細い氷が口の中でサッとすぐに溶けて美味かったのなんの。その味の思い出があるからどうしても辛口にならざるを得ないのだ。
で、今日、お昼にフジテレビの「まごまご嵐」を見ていたら、深川の特集だったのだけど、その中でやはり天然氷のかき氷というのを出演者が食べていた。これが映像を見る限りはまさに削った氷で粒子感がなく、すごく美味しそう。店名がわからなかったので色々調べてみた。番組で紹介した店かどうかはわからないのだが、門前仲町の「由はら」という甘味処ではないかと思われる。
なんだよ、こんなに近くにあるんじゃないか…。今度行ってみよう。またショック受けないかな。もう大丈夫だよね。
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