男鹿和雄展 [Comic / Animation]
ジブリの絵職人(どうもこのいい方がピンとこないのだけど)男鹿和雄のアニメーション背景原画を中心にした展覧会が東京都現代美術館で開催中ということで見に行ってきた。
昨年の「The Art of Disney: ディスニー・アート展」同様に、テレビ局をはじめメディアがかなりプッシュしている企画展なので異常に混んでいるという噂は耳にしていたが、背景原画を直接見る機会ってあるようでないので、これは見ないわけにはいかないだろうという思いで出かけたのだった。
男鹿和雄という名前を知ったのは『幻魔大戦』の時だ。当時発売されていた角川書店の雑誌「バラエティ」の別冊で初の角川アニメの特集号が発行され、その中の記事を読んでのことだった。美術監督の椋尾篁は劇場版『銀河鉄道999』の美術担当で名前を知っていたけれど、男鹿和雄という名前はたぶんその時はじめて目にしたと思う。
『幻魔大戦』でのリアルな町並みなどの絵は、どの絵を誰が描いているのかはわからなかったけれど、椋尾篁の背景美術の美しさは『母をたずねて三千里』や「999」、『セロ弾きのゴーシュ』で知っていたので、それに匹敵するものだというのはその時わかったのだった。
そしてその名前はその後ジブリ作品の中で見るようになり、その代表作は美術監督を務めた『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』ということになるのだろう。もちろん『となりのトトロ』でも森の木々の表現などでもその実力を遺憾なく発揮している。
今回の展覧会では、それらの多くが展示され、その圧倒的な画力にただただ呆然とするばかりだった。「ディズニー・アート展」でもそうだったけれど、アニメーションで使用される絵ってそんなに大きいものでは決してない。いわゆる油絵などでは画集でものすごく細密な風景画だなあと思っていたものが、実物を見ると畳より大きなキャンバスに描かれていて、細かい部分もそれほどでもなかったということは往々にしてあるのだけれど、アニメの背景画はせいぜいB4版程度の大きさだ。そこに描かれた風景の細かさは本当に尋常ではない。またそれが細かいだけでなく、ものすごくリアルな描写なのだ。
印象的なのは木々の緑もそうだけれど、夕景の橙色が普通の顔料なのに光って見えるところだ。本当に美しい。
とにかくじっと見とれてしまうその時間を十分に堪能したひとときであった。
昨年の「The Art of Disney: ディスニー・アート展」同様に、テレビ局をはじめメディアがかなりプッシュしている企画展なので異常に混んでいるという噂は耳にしていたが、背景原画を直接見る機会ってあるようでないので、これは見ないわけにはいかないだろうという思いで出かけたのだった。
男鹿和雄という名前を知ったのは『幻魔大戦』の時だ。当時発売されていた角川書店の雑誌「バラエティ」の別冊で初の角川アニメの特集号が発行され、その中の記事を読んでのことだった。美術監督の椋尾篁は劇場版『銀河鉄道999』の美術担当で名前を知っていたけれど、男鹿和雄という名前はたぶんその時はじめて目にしたと思う。
『幻魔大戦』でのリアルな町並みなどの絵は、どの絵を誰が描いているのかはわからなかったけれど、椋尾篁の背景美術の美しさは『母をたずねて三千里』や「999」、『セロ弾きのゴーシュ』で知っていたので、それに匹敵するものだというのはその時わかったのだった。
そしてその名前はその後ジブリ作品の中で見るようになり、その代表作は美術監督を務めた『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』ということになるのだろう。もちろん『となりのトトロ』でも森の木々の表現などでもその実力を遺憾なく発揮している。
今回の展覧会では、それらの多くが展示され、その圧倒的な画力にただただ呆然とするばかりだった。「ディズニー・アート展」でもそうだったけれど、アニメーションで使用される絵ってそんなに大きいものでは決してない。いわゆる油絵などでは画集でものすごく細密な風景画だなあと思っていたものが、実物を見ると畳より大きなキャンバスに描かれていて、細かい部分もそれほどでもなかったということは往々にしてあるのだけれど、アニメの背景画はせいぜいB4版程度の大きさだ。そこに描かれた風景の細かさは本当に尋常ではない。またそれが細かいだけでなく、ものすごくリアルな描写なのだ。
印象的なのは木々の緑もそうだけれど、夕景の橙色が普通の顔料なのに光って見えるところだ。本当に美しい。
とにかくじっと見とれてしまうその時間を十分に堪能したひとときであった。
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