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Porsche、Volkswagen合併へ [Car]

日中に見て驚いたニュース。

ポルシェ・VW:合併へ

この記事にもあるとおり、現在フォルクスワーゲンはポルシェホールディングスの傘下にあって、いまやポルシェの子会社という形になっていたわけだけれども、どうもそれが少しゴタゴタしていたようで、その解決策として合併という道を選択したようだ。

排他的とも言えるフォルクワーゲン法が廃止されて外国資本による買収などの脅威から守り、安定的なドイツ資本の会社として存続していくためにポルシェが株式を買い始め、子会社とした時にも経営的にはポルシェ家とその孫にあたるピエヒ家との血縁経営のようなかたちにうまくまとまったようにも見えたわけだが、お互いの労働組合の間での労働環境に違いによる確執だとか、強引な買収を進めようとするポルシェの社長、ヴィーデキングとそれに反発するフォルクスワーゲンというような話も聞こえてはいたが、そうした背景がポルシェによるこれ以上の株式取得に対するフォルクスワーゲン側の反発にもなり、少し前にフォルクスワーゲンによるポルシェ逆買収というようなニュースにもつながっていったのではないだろうか。

悪いことには、カイエンなどの売り上げ好調に支えられて経営的にもかなり盤石だと思われていたポルシェも、記事によれば世界的な不況により販売数も減っているようで、そうなるとフォルクスワーゲンの買収どころではなくなってきたということなのだろう。

いずれにせよこの1ヶ月の間の協議でこの話がどのようにまとまっていくのか、興味は尽きない。ポルシェ復活の立役者でもあったはずのヴィーデキングの去就がどうなるか、また合併の協議には労働者代表も加わるとのことだし、簡単にはまとまりそうもない気がする。

ただ、フェルディナント・ポルシェ博士が起こしたポルシェという会社と、そのポルシェ博士が開発した、後にビートルとなるその前身のKdF-Wagenを端緒とする形で発足したフォルクスワーゲンという会社と、その傘下で、前身企業のアウトウニオン時代にやはりポルシェ博士が設計したPワーゲンがあり、その後ポルシェ博士の孫のピエヒ博士が開発した四輪駆動システムのquattroで一躍高い技術力が評判となったアウディという会社が1つの企業体となるというのはある意味運命的とも言えるのだろうから、ぜひうまくいって欲しいと思う。



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u4

一時はVWが親会社であるポルシェを買収という噂もありましたが、合併という平和的な道を選びましたね。
この合併が両社(やAudi)の開発や新車にどういう影響を及ぼすのか楽しみです。
by u4 (2009-05-09 16:46) 

MK

基本的には現状から何かが大きく変わるという要素はあまり考えつかないですけど、何か新しいコンセプトの車が生まれるようなきっかけにはなるのでしょうか。

ひとまずはポルシェとランボルギーニの棲み分けさえできれば、ブランドの重なりはあまりないようにも思えますので、これまで以上に基本技術やパーツの共有などをうまく推し進めつつコストを下げて、各ブランドの個性を維持した車の開発をしていければ合併ということ自体はうまくいくのではないかなと思っています。こんな情勢ですから好きな車を製造販売する会社が安泰になるのならまずまずいいことかなと思います。
by MK (2009-05-12 02:11) 

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