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Audi TT Coupé 2.0 TFSI 12ヶ月点検とAudi A5 3.2 FSI quattro試乗[その2] [Car]

[その1]からの続きである。

昼過ぎになってTTの点検受け渡しの約束の17時過ぎまでお借りしたA5 3.2 FSI quattroを走り尽くそうと思って車に乗り込む。

インテリジェントキーなのでキーは持ったままエンジンのスターターボタンを押す。このボタンの位置は少し気になる。左ハンドルの仕様のままらしく、シフトレバーの左側、つまり助手席側に位置しているのだ。A6では右ハンドル用に位置を左右反転させているというから、これは明らかにA4、A5ではそのためのコストを抑えたということなのだろうな、と想像される。助手席に人が乗っていたら少々気になる位置だし、いっそのこと他のメーカーなどで多いインパネにボタンがあっても良かったろうに…と思った。

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実はその代わりとなるようなものはあるにはあるのだ。インパネにはキーを先込めるところがあって、底に差し込んでさらに奥までグイッと押し込むとエンジンがかかるのだ。うーん、キーの置き場を考えるとこれはこれでありだと思う。けれどインテリジェントキーはキーを例えばポケットに入れているだけでドアロックも解除できるので、そのままキーを出さずにエンジンがかけられるスターターボタンがあるのも確かに便利だ。でも両方あるのも無駄な気もするし…。もともとがどういう意図で両方の機能を設けたのかなあ。

さてエンジンがかかっていざ出発なのだが、サイドブレーキが電子式なので、これもややとまどってしまう。解除しても解除できたのかどうか不安な気持ちでアクセルを踏むという感じで、慣れなのだろうが気になった。もちろん解除しなくてもアクセルを踏むと自動で解除されるというのだから余計な心配なのだろうけど。

いよいよ出発。まずは青梅街道を都心方面に向かう。

先ほど自宅に向かって走った時と同様で、こうした街乗りの幹線道路ではコンフォートが乗り心地良くていい。3.2Lの余裕あるエンジンもあいまって、運転する気持ちにゆとりが生まれるような気がする。ただし、これは昨年A4 3.2 FSI quattro exclusive lineをお借りして乗った時にも思ったことなのだが、トルコン式のATの感覚がどうも馴染まないのだ。[その1]で書いたようにクリープが大きいことのメリットももちろんある。けれどそのクリープの大きさのために、出だしのブレーキペダルから足を離そうとした時のやや大きめの前に出ようとするショックと、完全停止しようとする時のガクッというショックがどうにもこうにも最後まで慣れなかったのだ。A3、TTと2年間Sトロニックの車に乗ってきたことで、足がもうSトロニック用の動きになっちゃっているんだろうか。だからまあこれは車のせいでも何でもないのだけれど、今はもうSトロニックの方がいいかな。Q5では3.2LモデルでもSトロニックなので、今後A5でもSトロニックになったりするのだろうか。

環八が混んでいるとイヤなので、八丁の交差点から杉並の住宅街へと入る。あまり広くはない道だが、幅1,840mmのTTに慣れたせいもあるのだろうA5の1,855mmの横幅もそれほど神経を使わずに運転できた。見切りが悪くないからというのもあるだろう。このあたりの道路でこれならまあ日常的にそんなに困ることはないのではないだろうか。けれど昔ながらの幅が狭く境界線が二重になっていないような駐車場では2ドアの大きな扉では乗り降りに困ることもあるだろうけど。TTでもそうだし。

この街中の走行時でのオンボードコンピュータに表示されていた燃費はおよそ6km/Lを少し超える程度。ちなみにその後の高速走行をした後では10〜11km/L程度。平均燃費でその前の一般道走行時のものも含まれているから3.2Lエンジンでは優秀な方なのかな。2.0TFSIのTTでは街中の渋滞でかなりのストップアンドゴーを強いられている時でも6〜7km/L、順調に走って止まるのは信号程度だと10km/Lはいくからなあ。

長めのドライブになると思ったのでCDを2枚持ってきた。もう10年以上は聴いている自分には馴染みのロックとジャズのCDだ。最初にジャズのCDを聴いてみたけれど、バング&オルフセンのサウンドシステムのオプションが付いていないにもかかわらず、かなり音がよい。音場再生力があるというか、演奏している楽器の空間を感じられる。それだけ車内が静かだというのもあるのだろうけど、車のなでこれならよっぽどのマニアでない限り十分ではないだろうか。ロックのアルバムを聴いた時もそうだけれどちょうど左右の音の中心が自分の左耳のあたりで定位している感じがするのだ。これってきっちり左右のスピーカーからの音がしっかりバランスよく出ているということだろう。いやこれはなかなか良かった。ただしFMを聴いた時はちょっと残念。低域が強すぎて耳が疲れる。もしかするとこのデモカーが何かそういう設定になっていただけなのかもしれないのだけれど。

次に高井戸から首都高に乗り新宿方面へ。首都高の細かい継ぎ目はコンフォートではやや揺れが大きいか。これも[その1]で書いたけれど、左右の揺れによるうねりを少し感じる。フワフワといつまでも揺れているという国産高級車にありがちな揺れではないのだけれど、なんとなく落ち着かない感じもする。そこでダイナミックにしてみるとゴツゴツはするのだけれど段差の突き上げに関しては一瞬で収束して非常に安定した走りとなる。この方が首都高のようなところでは向いているかな。けれどシフトがSモード仕様になるために、せっかくの高速なのに6速ではなくギヤが一段落ちて5速になるのはいただけない。もちろん、この設定はワインディングなどを走行するためのものだろうと思うし、そうした道なら足を固めて低めのギヤを選ぶというのは間違ってないのだろう。高速道路では燃費もあるしシフトは通常のセッティングの方がいいかな。となるとやはり高速仕様にインディビジュアルで設定しないとダメかも。

西新宿JCTから高速中央環状線へ。この道を走るのは初めて。ここはトンネルだし道路の継ぎ目もないし、アスファルトも新しいのでドライブセレクトはコンフォートでも問題ない。むしろコンフォートの方がよい。車内もものすごく静かだし、車の挙動も安定して快適そのもの。ここで窓を開けてみたのだがトンネルに反響するエンジン音や排気音もうるさく感じない。このあたりはスポーティな車であっても大人の落ち着いた車という味付けなのだろうなあ。

その後、5号池袋線から美女木JCTで外環道に入り、大泉JCTで関越道へ。ここからは一気に高速モード。とても落ち着いてどっしりした走りで長距離でも疲れないグランドツアラーという印象。それにしても3.2Lのゆとりはこういうところでも発揮されて、高回転にまでまわってもエンジン音がそれほど大きくならないし、太いトルクでquattroの4輪にかかる蹴る力がグイグイ押し進めるので、気付いたらこんな速度なの?というところに達していて、なんというかさすがドイツの車だなあという感じである。でもそこで無理した走りをしないでゆとりを持って走り続けるのがこの車には合っているのではないかな、とも思った。

三芳PAで少し休憩。近くに白いBMWの3シリーズ クーペが止まっていた。ちょうどA5のライバルに当たる車だ。3シリーズの中では一番格好いいのではないだろうか。これまでパサートを購入した時には3シリーズセダンを、A3を購入した時には1シリーズを一応候補にもと考えたのだけれども、一度もショールームにも行かなかったし、ましてや試乗もしなかったBMWだが、A5に乗って横にある3シリーズ クーペを見ると、あれは一度は乗ってみたいなあという気持ちにさせられたから不思議だ。ただ、個人的にはあまり数走ってない車が好きだし、車好きがいろいろといじっちゃっているような車のイメージが強いBMWなので、現実的な選択肢には入りにくいなあと思う自分も一方ではいるのだけど。

さてラストスパート。鶴ヶ島JCTから圏央道に入り、八王子JCTで中央道に。そして都心へと向かう。気持ちにゆとりを感じるドライブというのはいいものだ。もし今年の春先に仙台を往復した時にTTではなくA5だったら、もうちょっと精神的な疲労感は違っていたかもしれないな、と思う。TTは運転自体は楽しいけれど少し神経を使うところがあるのも確か。それがまたドライビングの楽しさにもつながっているしTTの良さでもあるから悩ましいところなのだが。しかもシートはいいから肉体的な疲労はそれほどでもないし。両車の違いはあくまでも気持ちのゆとりの部分なのだろう。

正直に書くともう少し、おおこれは!と心揺すられる驚きを期待していた面はあるんだけど、それはなかった。でもものすごく高い次元でいい車なんだなというのはわかった。ただ最近は重めの車というのが自分に合っているかどうかがちょっとよくわからなくて、もう少し年を重ねると3.2Lの方がいいなあと思えるのかもしれないが、今の自分の好みでは2.0Lの方が軽快な感じでいいかも。まあ重いといってもエンジンの重さによる頭の重さというのはそれほどは感じなかった。むしろ車全体がどっしりと重いという感じかな。それは走り出しや交差点を曲がる時などのハンドリングに顕著に感じられ、高速走行時はむしろその重さが安定感につながっていていいと思ったんだけど、いつかA5の2.0 TFSIにも乗ってその辺は比較してみたいなと思う。もしA5 Sportbackで2.0が設定されたら真っ先に試乗したいなあ。

だから去年のように購入1年でA3からTTに乗り換えたような出来事は今年はない。これは断言できる。実は去年はちょっとA3に対して若干ネガティブな面が少しチラチラ見えてきていたということも重なったので、より一層TTが輝いて見えたというのがあるのだけれども、今回はTTの良さをまだまだ感じているし、それを覆すほどのA5の良さというのが見えなかったからだ。しばらくはTTを堪能したいと思う。それでもし、TTの車検の時、あるいは5年くらい乗ってそろそろ次かなあと思った時の候補車にはA5はなり得るだろうな、と思う。もちろんその頃にはまた別の新しい車種が気になっているかもしれないのだが…。

さて1つ失敗したことがあって、このA5は標準でETCのユニットが付いていたんだね。それを知らなかったので、高速での料金の支払いをETCカードを手渡しで行ったのだ。で、これもまた知らなかったのだけど、休日の特別割引はETCカードで払うだけではダメで、ETCの通信でゲートをくぐらないと対象にならないんだよね。おかげで余分な高速代を支払うことになってしまって、自分のうっかりとはいえやっぱり今回のETC限定の割引サービスってこうしてみるといかに不公正なやり方かということをはからずも実感してしまった。ハァ…。

ということでディーラーに到着。A5を返却しTTを受け取る。フリーウェイプランでオイル交換とワイパーブレード交換をしただけで不具合箇所は特になかった。

実は今回、しばらくTTとのお付き合いをしていこうとの決意もあってちょっとしたドレスアップを依頼していたのだった。ひとつはスポーツテールパイプフィニッシャー。
 
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もうひとつはフットレストカバー。
 
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まあいずれもTTのドレスアップとしてはかなりベーシックなもの。エアロパーツはイヤだけど、これくらいなら自己満足だけどいいかなって思ったのだ。マフラーのテールエンドは標準がスパッと斜めに切り落としたもので、これはこれでもスポーツカーとしての荒々しさも感じられて悪くはないと思うけれど、ちょっと車格に合ってない感じも受けるのでクローム仕立てのパイプフィニッシャーはその点を引き立ててくれるかなと思う。一方のフットレストカバーは見た目の問題もあるけれど、乗ってビックリ、かなり左足がガッチリ収まるので運転時に体が安定する気がした。特にA5から乗り換えた時に、A5の奥まって届きにくいフットレストの後だったから余計にそう感じたのもしれない。

こうして長い時間他の車に乗ると自分の車の良さもよくわかっていいね。けれど今回A5がダメってわけではなくて、とてもいい車なんだというのは実感できたわけだし、その意味でもアウディってデザインも今一番自分の好みでもあるし、先進技術を惜しみなくつぎ込んでくるし、いいメーカーなんだなあとあらためて思ったのだった。




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Audi TT Coupé 2.0 TFSI 12ヶ月点検とAudi A5 3.2 FSI quattro試乗[その1] [Car]

去年、A3の1年点検時に代車としてTT Roadstarをお借りしたのが運命となり、その2ヶ月後にはTT Coupéに乗り換えてもう1年。早いものである。法定12ヶ月点検がやってきた。今回は車はひと晩預けることなく朝から夕方で点検は終わるという。まあ内容からすればそうだろう。

で、事前に予約していた朝一番にディーラーへと向かう。終了予定は17時。それまでの間、デモカーをお貸しいただけることとなった。その車は…
 
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A5 3.2 FSI quattro。色はアイビスホワイト。アウディドライブセレクトのオプション付きである。

去年のA3の点検の時はTT Roadstarのインプレッション記事にも書いたけれど、A3のアトラクションとかA4とかかなあと思っていたらTTだったのでビックリしたわけなのだが、今回は結果としてリクエストするような形になってしまったのだった。というのも、先日ディーラーにおじゃました際に、A5の試乗車あったら乗せてもらおうかと思ったのだけど…という話をしたら、その日は難しいけれど点検の時にどうですか、という話を担当セールスの方よりいただいたからなのだ。

自分としてはそういうつもりは特になく、その日に試乗コースをひとまわりできれば良かったのだが、そのお申し出をありがたくお受けして、今日、半日お借りしてその走りを堪能させていただいた。

まずは外観から見ていこう。

A5のシングルフレームグリルは光沢塗装されたものだ。実車を見てないけれど先日追加された2.0 TFSI quattroは、未塗装のマットな樹脂である。
 
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光沢のある方が高級感が出ていると一見思いがちだし、恐らくそういう理由で採用されているのだとは思うのだが、個人的にはむしろ逆で、このツヤツヤした塗装が硬質なプラスチックな感じを強調して見え、却って安っぽく見えてしまうのだ。バキッとすぐ割れちゃいそうな感じのプラスチックのイメージだ。だからここは未塗装の樹脂の方がむしろソフトな感じにも見え、安っぽさを感じさせないでいいと思うのだが、これはかなりな少数意見なのだろうか。でもこれも先日発売されたS4では未塗装のグリルだよね。高い車なのに。スポーティな車種はまた別なのだろうか。

先日、A4 Avantに試乗した時も思ったけれど、サイドミラーはそのA4と同じように縦方向にかなり大きめでとても見やすい。大きいからといってデザイン的に問題があるわけでもなく、安全面を考えたらこの大きさはプラスであろう。
 
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タイヤは標準のもの。245/40R18。かなりの幅広扁平である。タイヤのブランドはブリヂストンのポテンザRE050。このホイールは格好いいな。

格好いいといえばやはりA5はサイドからの眺めだろう。
 
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なぜか写真などで見ると結構ボディ後方にぼってりした重みを感じることがあるのだが、実車を見るとそれほどでもないのが不思議だ。ポイントとなっているホイールアーチ上方のなだらかなふたつの曲線を結ぶプレスラインがとてもエレガント。このあたりはA4のスパッと切れ味鋭い感じのプレスラインとは趣が異なり、車の性格をうまく表しているようにも思える。でもよく見るとやっぱりフューエルリッドのあたりから真下のホイールアーチまでの厚みがやや大きく、フロントに比べてリアオーバーハングが長めに見えることもボディ後方の重さを感じさせる一要因なのかなあとも思えるが、気にしてあえて理由を探せば…という程度かな。

さて、インテリア。まずはリアシート。TTと比べちゃいけないのだが、しっかりした空間がある。大人2名がちゃんと座れるシートだ。自分のドライビングポジションは、腕を伸ばして運転するのがイヤなのと脚が短いのでシートは結構前の方かもしれないが、そのシート位置でドライバーズシートの後ろに腰を深くかけて座った時の膝の位置は下の写真のような感じ。
 
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かなり余裕がある。でもこれだと座高が高い自分では頭が天井につかえてしまう。頭をぶつけないように浅く座ると膝がシートバックに触れるくらいになってしまう。けれど狭いという程ではない。これは先日試乗したフォルクスワーゲンのシロッコと比較しても(サイズが違うのだから当然だが)とても快適。窓も大きく開放的で狭いところに押し込まれたような印象もなく、膝を抱えるような着座姿勢にもならないのでこれなら長時間のドライブも大丈夫だろう。

リアシートの左右ドア近くの足元付近にぽっかり丸い穴が空いていてドリンクホルダーになっている。これはスペースの有効的な使い方としては理にかなっていそうだが、低い位置だし出入りする場所だから汚れやすいだろうと思う。飲み物を置く場所としてもあまり衛生的とも思えない。リヤシートは2人乗車と割り切っているのだから、普通にセンターアームレストのところにホルダーを付ければ良かったのではないだろうか。それとも気付かなかったけど、センターアームレストにも引き出し式のドリンクホルダー付いているのかな。

インパネは基本的にA4と共通。ただしA4にあるグローブボックス上の木目やアルミのデコラティブパネルはない。そのせいかかなりスッキリ見えるしスポーティな印象も受ける。MMIも含めてボタンが多いような印象はあるのだが、オーディオやエアコンなどはそれほど悩まず使えるので操作ロジックが気になるということはない。ナビは今時DVDナビである。地図を見ている限りは不満はなく、過不足無しという感じ。けれど地図のグラフィックがもう一つ見にくい。解像度の低い液晶のせいか、あるいはDVDでデータ量を抑えているからか、そうとうジャギーのある道路と文字フォントで、決してパッと見た視認性がいいわけではない。またこれもやはりDVDのせいかもしれないが、走行中の描画が遅め。どうしてもカクカクした動きで移動したり角度が変わったりするので視界の中でやや気になる。ただ、そのように視界の中で気になるということは、モニターが置かれている位置としては申し分ないということでもある。TTの場合はナビのモニターは位置が低いのでどうしても目線をおろす必要があり走行中のチラ見も危険であるが、このA5の位置ならまあ現在ではどの車も標準的な場所なんだけど、安全面でも問題ないだろう。ステアリングもパンチング加工されていて握りやすくマル。ステアリングのマルチファンクションスイッチはかなり便利。特に単純なオーディオのボリューム調整がサッとできるのは、これも目線移動しなくて済むので安全面でも有利だろう。
 
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上の写真で上段のクローズアップにしたところは、前からこのブログでもことあるごとに書いているインパネの気になるシルバー塗装のプラスチックパネルだ。しかもこのドア付近のカーブのところには必ずスキマがあるのだ。A4の展示車でもカタログの写真でもスキマがあるので、これはもうそういう仕様なのだろう。けれどシルバーと黒の境界なのでそのスキマが目立ち、シルバーパネルのややチープな印象と相まってあまり好印象を受けないのだ。

コストを考えればこの広い面積を本アルミパネルにするわけにもいかないだろう。それにドライバーの視野の中にキラキラ光る金属パーツが増えるのも決して良くはないだろう。ただ今回数時間試乗して運転席に座っていると、思っていた程気にならなくなってきたのは意外ではあるが嘘でもない。でも単に見慣れてきただけかもしれないし、初見での「なんだこれ」という印象がそのことで覆るわけでもないので、やっぱりここはいつかどうにかして欲しいなあと思うところだ。A6でスタートしてその後Q7、A5、A4で採用されてきたこの意匠もQ5ではなぜか使われなかったので、今後のニューモデルがどうなっていくのかが気になるところだ。

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エンジンルームはさすがV6 3.2Lである。スキマがない。2.0 TFSIのTTとは違うね。この前試乗したA4 Avantは2.0 TFSIだったのだけど、あれはかなり軽快な印象があった。この3.2 FSIのA5はフロントヘビーな走りなのか…。それについては後述したい。

トランクルームは奥行きがあってクーペとしては問題ない広さではないだろうか。トランクスルーにもなるので長尺ものも大丈夫だし。実用面で困ることはあまりないだろうなと思う。ただ、4人乗車で4人の荷物が積めるのかといえばどうだろうか。でもそれってA4セダンでも同じかなあ。そういう場合はAvantじゃないと難しいのかも。

さて、ディーラーを出てからまずは環八、青梅街道と日常走る道路を走行してみた。環八はかなり渋滞していた。トランスミッションがSトロニックではなくトルコンATなのでクリープもそれなりにあり、渋滞時の細かいストップアンドゴーはそれほど苦にならない。ただし走り出して最初に気になったのはステアリングがやたらとクイックなこと。オプション装着のアウディドライブセレクトはコンフォートになっているにも関わらずステアリングの反応がシビアなのでちょっと驚き。エアコンを操作しようと片手でステアリングを握った際に、少し力加減が変わってステアリングをちょっぴり動かしてしまい車がすぐに回頭したのであやうく蛇行運転になるところだった。これはもう少し遊びがあってもいいのではないだろうか。それともこれって装着しているタイヤの太さも影響しているのだろうか。でも太さでいえばTTと同じなんだけど、扁平率の違いもあって結構ゴロゴロと堅く感じるし、スポーティな車とはいえもう少し大人の味付けがあってもいいかな。

アウディドライブセレクトは街中ではコンフォートで十分な気がした。けれどA4 Avantの時に感じたような滑らかな足というよりは、なんとなく落ち着かない感じも正直受けた。特に一般道は路面がどうしても左右で平らにはならないので右が上がって左が上がって…というような左右の突き上げによるうねりのようなものが少し感じられた。その点ではダイナミックの方がゴロゴロするんだけど揺れが少ないせいでそのうねりがなく安定しているような気もする。けれどこれが長時間だとちょっと疲れそう。シフトも1段低くなるので(通常のSモードと同様のシフト設定)燃費にも良くないしエンジン音も高くなりがち。インディビジュアルで細かく好みの設定すればいいのかも。

ひとまず自宅についていろいろ写真を撮って、自宅の駐車スペースに入れてみた。
 
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TTと比べると大きいけどそんなに問題ない大きさかな。ただ家の前の道路が狭いので出し入れは少し気遣うかも。最小回転半径がTT5.2mでA5が5.4m。20cmの差は大きいのかな。Q5も5.4mだね。

このあと高速を使って少し長い距離を走ってきたのだが、その時の感想はここへの追記ではなく別の記事に新たに書こうと思う。

ひとまずここではこれにて…。

[その2]へつづく。



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Audi A5 Sportbackついに登場 [Car]

「登場」といってもまだティーザーだけど。

最近気になるアウディの車種の中ではA5が1、2を争うかなと思っていて、でもやっぱり今TTに乗っていて2ドアのクーペだから、今度はもう少し実用性があってもいいかなとか、いろいろ思ったりもするわけで、そんな中で噂されるアウディのニューモデルとしてA5 Sportbackがとにかくダントツで気になっている車なのだ。

そのA5 Sportbackについてついにドイツ本国のアウディのWebサイトに公式に情報が掲載された。
 
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いやこれ、この写真だけで何がわかるんだという感じもするけれど、相当エレガントなスタイリッシュ4ドアクーペになりそうに見えるのだがどうだろうか。Sportbackというだけあってリアウィンドウのところも大きなハッチとしてTTみたいにガバッと開くのだろうなあ。ちょうどドルフィンアンテナの後ろに分割線が見えるのでここがハッチの最上部なのだろう。

あとはインテリアがどういう感じかも気になるなあ。ここでもずっと指摘しているインパネのメーターやナビ周りの銀色のプラスチックパネルがどうなっているか…。そのままだったら哀しいけど、Q5では採用されてなかったし、変わっていればいいんだけどな。

さて頑張ってドイツ語の情報を見てみると…まあ、ディーゼルエンジンは日本に来ないだろうから省略するとして、ガソリンエンジンでは2ドアクーペ同様、2.0TFSI(211ps)と3.2V6FSI(265ps)の2種類があるようで、いずれもquattroのようだ。

気になる価格について触れているのはディーゼルエンジンの2.0TDIで、その値段、36,050ユーロだそう。今日のレートで約478万円。あれ、思ったより安いのか。それともいろいろオプションが付くとすぐに600万近くまでいっちゃうのかな。

今年の秋には販売開始されるそうなのでとっても楽しみだ。


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AudiのS-line [Car]

車のエクステリアデザインでは、後付け感満点のエアロパーツが嫌いで、できることならごくノーマルのプレーンな状態の車がいいというのはこのブログの中でも何回か書いてきた気がする。

アウディでもメーカー純正でS-lineといういわばスポーツ仕様に飾るオプションがある。これは見た目だけではなくてサスペンションのセッティングもスポーツサスになったりして走りの味付けも変えているので結構人気もあるようなのだが、このオプションでのフロントグリル周り、とくに専用バンパーのデザインがちょっと気になっているのでそのことについて書こうと思う。結構個人的な感想なので同意できないという方々もいるだろうし、まあ個人的な好みの話と思って聞き流していただきたい。

まず自分の車でもあるTTである。ノーマルのTTはこんな感じ。
 
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ライトの形状からのラインがそのまま下に落ちてフォグランプ周辺のエアインテーク(実際にはダミーで穴は空いてないのだが)の形状を形作っていて、非常に洗練されていてスッキリスマートに見える。しかもボディの面が平滑で無用な出っ張りがないところがその洗練されたイメージを強めているようにも感じるのだ。これがS-lineになると…
 
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なんというか、ものすごい突風のような強い風を顔に受けて口がガバァッと開いたような形状になっている…というかそんな印象を個人的には受けるのだ。

これが最新車種であるQ5でも同様で、この写真がノーマルな状態。
 
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最初のTTとも共通のイメージを感じさせ、SUVとは思えないくらい都会的な洗練された表情を見せていると思える。もっともSUVとしては、というか車高のある大型の車(アウディの中では小型SUVだけれども)としては押し出しが弱くおとなしすぎるのではないかという見方もあり、それも理解できなくはないんだけど。で、S-lineである。
 
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アウディのWebサイトにいい写真がなかったのでWebCGより拝借した。これも印象としてはTTと同じ。インテークの周囲に厚みを持たせて、しかも下に向かって左右に広がっている形状なので箸を横にして口にくわえてグイッと奥歯の方まで押し込んだ時の口のような形にも感じられ、こちらもあんまり品の良さがスポイルされてしまっているような気がして好きではない。

もう少し見てみたい。A5である。
 
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やっぱりスマートでスッキリしている。エレガントな大人のクーペとして魅力的である。これが…
 
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こうなる。これは正確にはS-lineではなくS5なんだけど、これも似たような処理が施されてはいる。けれどどうだろう…TTやQ5ほどの強い押し出しはあまり感じず、むしろほどほどのスポーツ感をしっかり印象づけるようなところでうまくとどまっているのではないだろうか。これくらいならまだ自分の中では許容範囲かな。あえてS5を選んだりしたらこれくらいの走りのイメージは顔に欲しいと思うかもしれない。

さて、アウディでは他の全ての車種でも同じようなデザイン処理なのかと言えば、なぜかA4だけが違うのだ。
 
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これがノーマル。なぜかノーマルで上に上げたS-line等のようなガバッと口を開けたインテーク形状なのだ。それでS-lineはどうかというと…
 
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不思議なことにインテークのふちを盛り上げたような形状ではなく、むしろこの方がある種スッキリと見えるくらいのデザインになっているのだ。バンパー下全体に少し厚みを持たせているのでめくれ上がったような盛り上がりではなくなっているのかなあと思うのだけど、これは個人的にはこっちの方が好ましく思える。

でもねえ、もしA4がいいなとなったとしてもS-lineではシートが専用スポーツシートで、ベージュやブラウンのレザーシートを選べないしねえ。S-lineのエアロパーツだけを付けることってできるのだろうか。


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Volkswagen Sciroccoに試乗してきた [Car]

新車というのはやっぱりワクワクするものだ。とりわけデザインに優れエレガントな車だと実車をきちっと早く見たいなと思うのだ。

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そのワクワクさせる発売間もないシロッコ。今週末は各ディーラーでデビューフェアである。今日はいつものDUOではなく、ゴルフの練習で出掛けていたこともあったので、その足で少し離れた別のディーラーに行ってみた。一応これくらいの距離なら十分商圏範囲内だろう。ここのショールームはとにかく面積が大きく、周辺のフォルクスワーゲンのディーラーの中では一番広いのではないだろうか。

もう薄暗くなった時間だったのでショールームはあんまり人がいなかったけれど、シロッコの試乗車はちょうど出ていったばかりだという。それなりに引き合いはあるということだろう。試乗をお願いしたら戻ってきた車に乗れるということなので待たせてもらう。その間、ショールーム内のシロッコを見る。展示してあったのはキャンディホワイトの2.0TSIだ。

白い色のシロッコはとてもおしゃれに見える。グリルやサイドのドア下にあるモールの黒い色とのコントラストが一番強く出るからかもしれないが、清潔感もあるし、イケイケのスポーツカー過ぎない印象を与えているところがいいのかもしれない。

2.0TSIのホイールは18インチ。かなりでかい。しかも派手。個人的にはあまりこのデザインは好みではない。ホイールはTSIの方がいいかなあ。あるいは18インチならカタログに載っていたSagittaというホイールはなかなか格好いいかも。タイヤはダンロップだったが細かい銘柄は見損なってしまった。

リヤゲートはゴルフと違ってエンブレムで開けられない。フロントドアのオープナーで開ける形となる。そのリアゲートの開口部はやや位置が高く幅が狭い。幅が狭いのは後ろに向かうにしたがって絞り込まれたデザインのせいだろう。重い荷物の出し入れは少し大変かも。しかも荷室はそれほど大きくはない。トノカバーの高さを考えると、通常の大きさはTTの方があるような印象。まあリアハッチがガバッと開くTTの方が大きく見えているだけかもしれないけれど、実寸はどうなんだろう。

続いてリアシート。これはTTと比べるとはるかに天国だ。一応ちゃんと座れる。ただ事前に想像していた程ではなかったかな。サイドウィンドウが後方に向かって小さくなっているので外はよく見えないし押し込まれ感はある。思ったより天井の圧迫感もあって、キッチリした姿勢で座ると頭は天井についてしまった。それと背もたれが立ち気味。座面は後方に傾斜しているのでやはりきっちり腰を掛けると少し膝を抱える感じとなってお腹が圧迫されてしまうのだ。奥まったところへの押し込まれた感じと、お腹の圧迫感を考えると、4人乗れるクーペだとはいえ、長時間はキツイかな。

2.0TSIは標準でレザーシートだ。展示車はトリュフだった。なかなかいい色。汚れにくそうだし。でもカタログを見るとベージュは用意されていないんだね。ベージュの方が明るくていいんだけどな。座った感じは革がやや硬く、ホールド感はあるけれどちょっと腰が疲れそうな印象も受けた。でもフォルクスワーゲンのシートはいい方なので、きちんとセッティングして実際に走らせてみないと何とも言えないかも。

インテリアデザインはイオスに準じたもの。ゴルフVIが発売された今ではやや古さを感じざるを得ない。あとから発売になった車が以前の車の意匠では何となく違和感を感じるね。でもゴルフVIと同じだとちょっとスポーティさには欠けるし、そのあたり今後のイヤーモデルの進化でどう変わっていくか、あるいは次のフルモデルチェンジまで変わらないか…できれば変わる方に期待したいけど。

ステアリングホイールも古いタイプだ。ゴルフVのGTIのステアリングにマルチファンクションボタンが付いたものと思えばいいのかな。これもやっぱりせっかくの新型なのに運転席に座ると目の前に存在しているものだから余計に新型の車に乗っている気が少し薄れてしまうのは残念だ。でもドイツのWebサイトを見ると新しい形のステアリングを付けたシロッコがあるみたい。
 
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上の写真がそうなんだけど、この方が新しい車だっていう印象を感じさせるから、次の2010年モデルからはこうなることを期待したいな。

さてそんなこんなで試乗車が戻ってきた。試乗車はディープブラックパールエフェクトのTSI。1.4Lのツインチャージャーエンジンは先日試乗したゴルフVIのHighlineと同じもの。どういう印象を受けるだろうか。

エンジンを掛けて気付くのはやはり静粛性かな。アイドリングの音はかなり静か。道路に出て走り出しても過剰な音はしない。けれど足回りはややゴルフよりも堅めなのか路面のショックは細かく拾う感じ。でも不快な揺れがあるわけでもなく、こういうのはTTの方が強いので、さほど気にならない。またもともとある種スポーティな車だという先入観があるせいか、ゴルフVIのHighlineに試乗した時程気にはならなかった。

シートは一番下に下げてもTTよりは高め。TSIのシートはアルカンタラ&ファブリック。適度な柔らかさで腰をホールドし、座っていて心地よい。腰への負担は少なそうで長距離ドライブでも疲れないのではないだろうか。そんな運転席に座って感じるのはTTより着座位置が高いのに少し閉塞感があるところ。インパネの中心部のナビゲーションのあたりが四角く盛り上がってせり出している形状のためか、シートの高さのため目線が天井に近いせいか、あるいは黒一色の内装色のせいか(我がTTはベージュのシートに天井と床もベージュだから、かなり明るめなので)…。いずれにしてもその閉塞感が運転していてもしかしたら疲れを誘発するかもしれないなあと、A3に乗っていた頃を少し思い出してしまった。A3もベージュのシートだったらちょっと印象違ったかもと思ったことがあったからだ。

サイドミラーは普通。TTより大きいとも感じない。見づらいわけでもないしこんなものかな。ダメなのはルームミラー。リアハッチのウィンドウが小さいのに加えてリアシートのヘッドレストがドカッと存在しているのでミラーの中でそのヘッドレストがじゃましてさらに見えない。

試乗では何回かアクセルをベタ踏みしてみた。けれどそれで背中がシートに押しつけられるような激しい加速は全くしなかった。でもそんな走り方をしないで普通に前の車についてストップアンドゴーを繰り返している限りはトルク不足も感じないし、DSGのギクシャク感も全くない。それを物足りないと感じるかどうかなのだが、個人的にはこのタイプの車だと少し物足りないかなあ。2.0TSIの方が車の性格には合ってそうな気がする。たぶんTSIでは高速走行などではちょっと不満な部分も出てくるのではないだろうか。その点いつか2.0TSIに乗ることができたら比較してみたい。

さて試乗も終わりシロッコは果たして買いかどうかなんだけれど、少し微妙。エクステリアデザインは本当に秀逸で、所有欲をかき立てられるものがある。けれど内装の質感はもう少しな感じがしたのも事実。手触りなどやや安っぽい感じを受けてしまった。

簡単に装備内容なども含めて比較してみようかと思う。

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1.4Lターボ(122ps)/7速DSG
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2ゾーンフルオートエアコン
ハロゲンヘッドライト
CD/FM・AMラジオ
ファブリックシート
Volkswagen Professional Care

■アウディ A3 Sportback 1.4 TFSI[299万]
4290×1765×1430
1.4Lターボ(125ps)/7速Sトロニック
205/55R16
2ゾーンフルオートエアコン
ハロゲンヘッドライト
CD/FM・AMラジオ
ファブリックシート
Audi Freeway Plan

■ゴルフ Highline[312万]
4210×1790×1485
1.4Lターボ+スーパーチャージャー(160ps)/7速DSG
225/45R17
2ゾーンフルオートエアコン
パークディスタンスコントロール
ハロゲンヘッドライト
CD/FM・AMラジオ
アルカンタラ&ファブリックシート
Volkswagen Professional Care

■ゴルフV GTI[359万]
4225×1760×1495
2.0Lターボ(200ps)/6速DSG
225/45R17
2ゾーンフルオートエアコン
バイキセンノンヘッドライト
CD/FM・AMラジオ
ファブリックシート

■シロッコ TSI[392万]
4255×1810×1420
1.4Lターボ+スーパーチャージャー(160ps)/7速DSG
235/45R17
2ゾーンフルオートエアコン
パークディスタンスコントロール
バイキセンノンヘッドライト
カーナビ/ETC
アルカンタラ&ファブリックシート
Volkswagen Professional Care

■アウディA4 1.8 TFSI[422万]
4705×1825×1440
1.8Lターボ(160ps)/マルチトロニック
225/55R16
2ゾーンフルオートエアコン
ハロゲンヘッドライト
カーナビ(MMI)/6連奏CDチェンジャー/ETC
ファブリックシート/パワーシート
Audi Freeway Plan

■アウディ A3 Sportback 2.0 TFSI quattro[443万]
4290×1765×1430
2.0Lターボ(200ps)/6速Sトロニック
225/45R17
2ゾーンフルオートエアコン
ディスチャージヘッドライト
CD/FM・AMラジオ
ファブリックシート
Audi Freeway Plan

■アウディTT Coupé 2.0 TFSI[444万]
4180×1840×1390
2.0Lターボ(200ps)/6速Sトロニック
225/55R16
フルオートエアコン
ハロゲンヘッドライト
カーナビ
ファブリックシート
Audi Freeway Plan

■シロッコ 2.0TSI[447万]
4255×1810×1420
2.0Lターボ(200ps)/7速DSG
235/40R18
DCC
2ゾーンフルオートエアコン
パークディスタンスコントロール
バイキセンノンヘッドライト
カーナビ/ETC
レザーシート/パワーシート/シートヒーター
Volkswagen Professional Care

A4はプラットフォームも違うし、比較対象ではないけれど価格が近いから載せてみた。今の装備だとTTの2.0は割高な感じがするなあ。ちょうどユーロ高の時のモデル設定だからだろうか。前年の2.0TFSIに比べても魅力がない。ちょうどいい時に買ったということか。ディーラーの担当セールスの事前情報で装備が落ちるという話は聞いていたしね。

さて話題はシロッコ。この比較で割高に感じるだろうか。TSIはゴルフHighlineにカーナビやETCを付けて、今はオプション設定もないけれどバイキセンノンヘッドライトにしたらかなり近い価格になるはずで、(ゴルフを割高と感じなければ)妥当なところなのだろう。片や2.0TSIはどうか。エンジンで比較するならゴルフVのGTIとアウディA3だろう。A3は現在2.0だとquattroしかない。でもそれで443万円。シートはファブリックでカーナビもオプションだけれどほぼ同じような価格でquattroだ。内装や細かい作りの質感を考慮するとA3はかなりお買い得な感じがする。しかしシロッコが極端に割高なのかといえばそれほどでもないのかなあという気もしてきた。問題点があるとすれば、フル装備なので、ここまでいらないよという人の選択肢がないことだろうか。

それとカタログを見ていて、選べるボディカラーが少ないなというのも気になった。もしフォルクスワーゲングループジャパンが、シロッコは趣味の車で、だからフル装備でプレミアムの価値のわかる人に買って欲しいと思うのなら、個性を光らせることができるようにせめてボディカラーくらいはもっと幅広く選べるようにして欲しい。赤系統の色がないんだよね。それとシルバーもないね。普通のリフレックスシルバーでもいいけれどヨーロッパの方にあるオパールシルバーってちょっと気になる色なんだけどな。

さて、いずれにしても注目のスポーツクーペ。実際の販売数がどのような形になるか、これからの推移が気がかりだなあ。日本ではこういうのはやっぱりダメだった…なんてならないことを祈りたい。

で、結局自分ならどうするかだけど、試乗が終わって自分のTTに乗った時に、「あ、TTいい車だね」ってあらためて実感したのだった。ディーラーのセールスが駐車場で中をのぞき込んで、「やっぱりTTいいですね」って言ってたし。道路に出て走り出して、ロードノイズも含めうるさいのも確かなんだけど、アルミを使っているボディの重さや、エンジンのパワー、内装の質感など、車そのものがやっぱり違うかなと思ったので、シロッコは買わないかな。でも誰かに相談されたら予算や後席の必要性などの条件によっては決して悪い車ではないから薦めるかもしれないな。


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Volkswagen Scirocco展示開始 [Car]

近所のDUOにようやくシロッコの展示車登場。週末のフェアに間に合わせたってところだろうか。
 
143.jpg
 
ホイールを見る限り展示車は1.4LのTSIのようだ。ワイドアンドローのボディは実車を目の前にするとなかなかのプロポーションでとても格好良く惹かれるものがあるなあ。白い色もまたいい。

この週末、ちゃんと見に行っちゃおうかな。試乗車あればいいけど。



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Volkswagen Scirocco発売 [Car]

Volkswagenからようやくコンパクトクーペのシロッコが発表になった。欧州ではゴルフVIよりも先に発売されていたのになぜか日本ではその順番が逆になったので、余計にだいぶ待ったなあという印象なのだ。
 
142.jpg
 
会社からの帰りにいつもの近所のDUOをのぞいてみた。ショールームには車が横並びで3台並べられるようになっているのだが、その真ん中がぽっこり空いていたので、恐らくはここにシロッコを展示するのだろう。今日はまだ展示車が到着していなかったのかも。

さてこのシロッコ。既にネットではその価格についてかなりいろいろな意見が噴出しているようだ。つまりは想像していたよりも「高い」のだ。実はこの値段についてはゴルフVI発売の時に見に行ったディーラーで耳にしていたのだけれど、今日の発表でそれが本当だとわかって正直少なからず自分も失望は感じたのだった。

このシロッコが欧州で発売になった時は、若いユーザーにも手の届く価格で提供するということで、一番のボトムラインの値段は相当抑えて発売されたはずなのだ。若者の車離れが顕著な日本でも、その車離れをさせないためにも魅力的なスポーツクーペが手の届く価格で提供されたら結構売れるんじゃないかなあと思っていたから、そうならなかったことで「どうしてなんだろう」という思いが強いのだ。

まあ2.0TSIの価格については、これはゴルフGTIなどと比較しても標準装備の内容などを考えると妥当なところではないかと思うのだけれど、1.4LのTSIは、その装備内容からはちょっといくらなんでも高過ぎかなあという印象は拭えず、ネットで中傷のように日本市場を軽視してぼったくった価格設定にしているんじゃないか、と言われているのもやむを得ないことかなあという印象もなくはない。

しかしどうしてこういう価格設定になったのだろうか。理由として考えられることはひとつ。日本では車の価格はどんなに安くしても若者は車そのものに対する興味を既に失っていて安くしただけ売れるということはないだろう…と考えたのではないだろうか。もちろん頭で考えたなんてだけではなく、ちゃんとマーケティングリサーチもした上でのことなんだろうけど。

その考えにたてば、あとはちゃんと利益を出すためには、この車の魅力を感じて理解してぜひ買いたいと思う決して多くはないユーザー層に受け入れられて、販売台数は少なくても利益を得るために最初からフルオプションにして、ある程度購買層を絞って売れればいいという割り切りであの価格設定になったのかなあと想像できるのだ。それでもTSIの価格についてはモヤモヤが残るけれどね。

いずれにしても日本は本当に自動車業界にとってはあまり魅力的ではない特殊な市場になってしまったんだろうなあ。東京モーターショーに参加しない理由もこういう話の延長なんだろうね、きっと。

で、それはそれ。車自体への興味はないわけではないので、週末は実車を見に行こうかな。


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ちょっと気になったディーラーでの出来事 [Car]

本日ディーラーに行ってきた。オイル補充のついでにNew A4 Avant 2.0 TFSI quattroに試乗させてもらって以来なのでおよそ1ヶ月とちょっとぶり。車に問題があったり、購入を考えている時でなければなかなかあんまり行く機会はないので頻度が高いんだか低いんだかよくわからないけれど、たまに車趣味の人のBlogなんかを見ると「暇だから行ってみた」とか「○○さんと待ち合わせでプチオフ」とかひどいのになると「コーヒー飲みに」とかいう理由で出掛けているのもいるみたいなのだが、どうも自分にはそういうのは信じられないのだ。片方だってたまたま接客する相手がいなければ構わないだろうけれど、やっぱり商売なんだから車好きのただの溜まり場的な使われ方は顔には出さなくても迷惑なんじゃないかなって思うんだけどどうなのだろうか。新車が出たから買うのはまだ先だけど見ておきたい、試乗したい、というのは車好きなら理解できるんだけどね。

まあでもそういう方々はもしかすると乗り換え頻度も高くて、しかも結構高い車のオーナーで、いろいろオプションパーツを付けたり、細かい整備などの依頼とかで実は上顧客なのかもしれないから推測で語るべきではないのかもしれないのだけど。

で、そういう自分はいったい何の目的で出掛けたのかといえば、「May Festa」というイベントを開催中との案内をもらい、その中のカタログでSモデルが特集として組まれていたりもしたから、人気のS4なども実車を見れるかなあということと、洗車をしていてエンジンルームのフロントウィンドウ寄りのところのパッキンが一部ずれてしまって、このままで水の進入など問題ないかどうか気になったので見てもらうためというのが出掛けた理由なのであった。

で、ここから少し追記:
この「May Festa」についてはDMによる案内が送られてきたわけだが、なぜか同じ日に3通も送られてきたのだ。中身は全く同じもの。どうしてなんだろう? それで少し考えてみたところ、恐らくは、少し前にアウディのWebサイトでキャンペーンのプレゼントに何回か応募した時に、そのフォームにあったアンケートで「アウディからの連絡は何を希望する?」といった項目で「郵送」と「メール」を選択し、しかも最寄りのディーラーはTTを購入したディーラー名を当然選択したので、そこから複数同時に送られたのではないかと思うのだ。けれど仮にそれが原因だとしても、既にそのディーラーからは車を購入しているのだし、当然顧客名簿にも名前はあるだろうし、ちゃんと顧客データベースの管理ができていれば、プレゼントの応募者がDMを希望しても、そのデータの登録時にダブったのは除外するとか、何らかの方法がとれたのだと思うのだけど、そういう管理ってしていないのだろうな。キャンペーンの応募はインポーターとしてのアウディ・ジャパン本体が管理して、顧客名簿は販売会社の方が管理しているのだろう。個人情報保護法の絡みでは法人格が別なら収集した個人情報データを第三者に引き渡すことは同意無しにはできないので、別管理も当然だとは思うが、応募フォームの個人情報保護方針でアウディ正規ディーラーには提供することがあるよと明示しているのだから、そうなるとただのデータ管理の方法に問題があるということになるのだろう。そもそもダウンサイズエンジンでエコロジーをうたう企業が同じ内容のDMを3通も送ってはエコロジーじゃないよね。
追記終わり:

さて午後お昼過ぎに到着したのだが、とにかくすごい活況である。担当セールスの姿を見かけたけれどちょうど納車の対応中だったようだ。また以前から見てもらっていたサービスの担当者もちょうど車で駐車場に入ってくるところで、皆忙しそうだった。先月行った時もそうだったけれど、ここに来ると世の中の不況なんてどこに行ってしまったのかと感じる程だ。でもエコカー減税に対応する形で、その対象にはならなかったことによる国産メーカーとの販売競争施策として25万の購入資金をアウディが負担するというエコラインナップキャンペーンを実施するなど、一人勝ちをしているように見えてその実は不況によって少なくなったパイの奪い合いなんだろうなと、あたりまえながら車の魅力ももちろんだけれど営業努力なしに好調は維持できないのだろうな、とも思った。

ということで担当の方々は忙しそうだったので、ひとまず到着した時に声を掛けてくれたセールスに「今日は?」ときかれたので目的を話すと、「では拝見しますのであちらで」と促されてショールームの中へ。するとすぐにサービスのスタッフとおぼしき方がやってきて「何か水漏れとか…」というので、どこをどうしたらそんな風に伝わるのかと少し呆れつつあらためて同じ説明をした。「漏れているかどうかではなく、そのパッキンのせいで水が進入しないかどうか気になるので見てくださいと話したのだけど」と伝えると、見てきます、と言って出ていった。しばらくして戻ってきてのひと言が「特にパッキンは問題ないようなのですが…」と言うから、一気に気持ちが萎えて「ハァ…」もうダメだ。わかってない。一緒に見ますか、と言って共に駐車場へ。ボンネットを開け、「ここですよここ」とパッキンが外れかかっているところを実際に触って見せて「ああこれですね…」とようやく該当箇所を理解。あらためて対応をしてもらうこととなった。この間、時間にしてみれば短いのだが、同じ説明を3回もしたことになる。こんなの口頭の説明だけで場所や症状がはっきりわからないなら最初から「一緒によろしいですか?」と一言言ってくれれば、こちらだって面倒というわけでもないのだからちゃんと一緒に車のところに行って、該当箇所と症状について話をして1回で済むことなのに、どうしてこうなるのだろうか。

いい方に解釈すれば、お客様にはショールームでゆっくりお待ちいただいて、あとは私たちにお任せください、ということだったのかもしれない。けれどそれでちゃんと判断や対応ができていないのならその配慮は全く無意味じゃないだろうか。それとこれまで担当してくれたサービスの方やセールスの方は、顔も知って何回も話したことがあるから垣根なく話せるというところがあるのかもしれないけれど、担当ではないセールスやサービスの方々とはどうもいつも一枚あいだに何かヴェールを感じてしまうんだけど、これって輸入車ディーラー独特のものなのか、たまたま担当者のパーソナリティーの問題なのだろうか。そのヴェールのために突っ込んでお客様にもう一押し話を聞かなければいけないのをためらって、今回みたいなことになるのなら、そういうような「プレミアムカーを扱っているのだし、そういう車をご所望のお客様なのだからそれ相応の対応を(これはあくまで想像)」というような気取りは自分には不要だと思った。

こんなことを感じたのも、やはり以前接客の仕事をしていたから思うことなのかもしれない。相手がどう感じているか何を望んでいるのかを気にせず売り手側の論理で対応すると決してそれは満足いくサービスにならないからだ。

その後納車対応の終わった担当セールスと少し車談義をして、その時間は楽しかったのでよかったけどね。それで結局目的のひとつのパッキン問題はまあ一応解決して、もうひとつの「May Festa」なんだけど、ショールーム内は普通にA4 Avant 1.8 S-lineとA4 1.8 TFSI Limited(セダンで色はガーネットレッドパールエフェクトだった。これがなかなか大人の落ち着きがあっていい色。そういえば前にいい色だなあと思ったA3 Sportbackの特別仕様車も同じ色だったっけ。)の2台だけが展示されていて、SモデルやRSモデルは見あたらなかったし(聞けば外にはあったのかもしれなかったのだけれど)、まだ後からどんどんお客さんも来ていておじゃまするのも良くないなという気持ちもあり、さらにその後夕方にゴルフのレッスンの予約もしていたから、ひとまずA4、A5などのカタログをいただいて帰宅したのだった。

そうそう「May Festa」の来場プレゼントのTTのプルバックカーもいただいた。色は赤。自分の車と同じなのが嬉しい。ダイキャスト製でなかなかの品質。以前購入したTTのミニカーと一緒に並べて飾っておこうかな。

141.jpg


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PorscheとVolkswagenどこへ行く… [Car]

暗雲立ちこめるニュース。

ポルシェ・VW:合併凍結 主導権巡る対立深刻化

VW:ポルシェとの合併協議凍結、対立さらに深刻化

スムーズにはいかなかったのだなあ。ポルシェがフォルクスワーゲンの株価を買い集めていた時に価格操作があったのではないかとも言われていたり、今回の合併話の原因の1つともなっているポルシェの財務状況の悪化など、いずれもポルシェ側になにかしら問題があるようにも思えるのだが、やはりフェルディナント・ポルシェ博士の孫であるピエヒとポルシェ社長であるヴィーデキングとの対立が影響しているのだろうか。

ただ今の経済状況の中でポルシェが破綻せずにいられるかどうか、またフォルクスワーゲンも実質上の親会社が破綻するようなことは放ってはおけないだろうし、業界再編の中で生き残っていくには、比較的相性がいい(はずだった)両社はいずれは統合に向かうしかないのではないだろうか。

でもどうかなあ。このまま対立が根深くなっていったとして、落としどころはどうなるのだろう。ポルシェがフォルクスワーゲンの株をどこかに売却して当面の運転資金を得る、なんてことはあるのだろうか。

しばらく様子見だねえ。




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Audi Q5のCM [Car]

まもなく国内で正式発表を迎える予定のAudi Q5。あちこちのブログなどに貼られているからご存じの方も多いとは思うが、海外でのCMがとにかく秀逸なのでここでも紹介したい。
 

 
これは段ボールでQ5を作っちゃうというCM。その発想もなかなかのものだが、アニメーションの絵がほんわかしていていい。これまでのAudiの技術力前面に出した洗練されたスマートさとは異なるアプローチといっていいのだろう。Q5は家族で使用する車だからそのあたりを意識したのだろうか。


 
こちらはまたうって変わってパラパラ漫画だ。なかなかハイクオリティの映像で、こちらもとても素晴らしい。恐らくは動画を撮影したフィルムをひとコマずつプリントして(とはいえフルアニメーションでは大変だろうからコマは間引いていると思うが)、それをパラパラ漫画にしているのだろう。

はたして日本で流れるCMはどうなるのだろうか。



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