SSブログ

TOTO/ボズ・スキャッグス [Music]

見に行ってから既に1週間が経ってしまったが、3月31日(月)東京国際フォーラム・ホールAでのTOTO/ボズ・スキャッグスの日本公演最終日に行ってきたので、そのことについて書こうと思う。

今回のツアーが最初告知されたときは、東京ドームシティに新しくできたライブホールのJCBホールのこけら落とし公演としてTOTOとそのバンド結成に大いに関係の深いボズ・スキャッグスとのジョイント公演として案内され、それはそれで長くTOTOのファンでもあるし、気にはなったのだけれども、まずチケット代が異常に高い。それと肝心のTOTOが、ここのところツアーには参加していないデビッド・ペイチがやはり来ない上に、ベースのマイク・ポーカロが怪我で参加できないとあっては、オリジナルメンバーがスティーブ・ルカサーとボビー・キンボールだけで、なんだかとたんに見る気がなくなってしまったのだった。

それでしばらくすると、そんな状況にもかかわらずチケット人気は高く、国際フォーラムでの追加公演なども出るし、意外だなあと思っていたところ、ルカサーの口から、今回のツアーでTOTOは永久活動停止になる。そして急遽デビッド・ペイチの参加が決まったというではないか。

それをみてそれならやはり見に行くしかないかなとチケット購入しようとしたところ、最終日のものしか残っていなかったのでそれを入手。S席が今ひとつの席だった上に高いので、A席にした。

さて、直前に一つ嬉しいニュースがあった。なんと3代目メインボーカリストのジョセフ・ウィリアムズがゲスト参加するのだという。しかも来日公演全てではなく、数日だけなのだが、そこに最終日が含まれていたのだ。

いやあ評価の高かった「The Seventh One」発売後のツアーは、受験だったので見に行けず、今でも悔やんでいたので、TOTOの最後にジョセフの歌声が聴けるのは本当に嬉しい。

公演はまずボズ・スキャッグスが前半で約90分。途中からデビッド・ペイチがキーボードで参加し、最後の曲にはルカサーも加わった。実のところあまり曲を知らないので、ここはしっとりとした大人なライブを楽しむこととする。でもまあ「Lowdown」や「Miss sun」「We're all alone」など耳にした曲もありなかなか楽しめた。

いよいよ後半のTOTO。最近の常としてとにかくルカサーが全面に立ち、グループを引っ張っている。セットリストは以下の通り。

**********

Gypsy Train
Caught In The Balance
Pamela
Bottom Of Your Soul
Stop Loving You
Falling In Between
Rosanna
I'll Supply The Love
Isolation
Gift Of Faith
Kingdom Of Desire
Hydra
Taint Your World

Encore
Hold The Line
Africa
With A Little Help From My Friends

**********

最終公演ならもうすこし懐かし系の楽曲でまとめるというのもあったと思う。けれど、一応最新アルバムの「Falling In Between」ツアーの一環ということで、あまり最後ということを意識しないセットリストになったということなのだろう。その点はとても残念な気がした。

自分の中での今回のピークは「Pamela」と「Stop Loving You」かな。やはり初代ボーカリストのボビー・キンボールはここのところずっとそうだけど、あんまり声が出ないし苦しそうな感じでの歌い方なので、聴いていてしんどくなってくるのがなんともつらい感じだった。しかもかなり頻繁に水を飲んでいたりそでに引っ込んだり、あまり体調も良くないのかなあと思ったりもした。

それに比べると、一時ノドをつぶしたというジョセフ・ウィリアムズの方が、伸びやかな歌声でとにかくTOTOワールドを見事に展開し、ああこれってTOTOだなあ、と酔わせるパフォーマンスだった。

いろいろと気になるところはあったけれど、終わった時間も11時近くとなり、充実の公演だったことは確か。ある種の感慨もあるし寂しくもあるけれど、あまり良くない変化の仕方をしていくくらいならこのまま潔く終わって欲しくもある。

中学3年の頃から聞き続けたTOTOがこれで見納め。
 
フォーリング・イン・ビトゥイーン・ライヴ

フォーリング・イン・ビトゥイーン・ライヴ

  • アーティスト: TOTO,スティーヴ・ルカサー,グレッグ・フィリンゲインズ,サイモン・フィリップス
  • 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD

 
The Collection + DVD

The Collection + DVD

  • アーティスト: Toto
  • 出版社/メーカー: Sony Bmg
  • 発売日: 2008/03/17
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

HUMAN AUDIO SPONGE 高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣 [Music]

Smile Together Projectという小児癌などの病気に苦しむ子供たちやその家族を支援するプロジェクトの協賛チャリティーライブとして、元Yellow Magic Orchestraの高橋幸宏、坂本龍一、細野晴臣の3人が、Human Audio Sponge名義で行った一夜限りのスペシャルライブに行ってきた。

通常のライブよりもチケット価格がほぼ半分だったのと、3人の共演というレア感から、チケットはネットオークションなどでとんでもないやり取りが行われたようだが、もともとそういう転売は今回のライブの趣旨からははずれたものなので、金額はともかく主催者側もチケットの販売方法などをもう少し考慮してもよかったのではないかと思う。

とにかくそうしたオークションではなく、チケットは運良く正規に入手できたので、それを手に会場へと向かったのだけれど、当然というか年齢層はやや高め。一方家族連れも見られたのはやはりチャリティーイベントだからだろうか。

さて、Human Audio Spongeってそもそも何かといえば、高橋幸宏と細野晴臣のユニット「Sketch Show」に坂本龍一が加わった時に名付けられたもので、以前も関連した記事を書いたことがある。一時的な3人での活動のように思っていたが、ここのところはこの前の「イエロー・マジック・オーケストラ」名での「RYDEEN 79/07」の発表とか、Sketch Showとしての活動よりも3人一緒になることの方が多いような気がする。だいぶ変なわだかまりがなくなってまるくなったということなのかも知れない。今日のMCでも幸宏が「教授がYMOと名付けた食事会をしようって言った」とか話していたしね。

それでHuman Audio Spongeとしてはやっぱりエレクトロニカというジャンルになるかもしれないんだけど、今回はチャリティーを意識したのか生楽器も混じって、新曲も昔の曲もかなりまったりした感じの編曲になっていて、それはそれでなかなか良かった。というよりもかなり良かった。LOHASって感じでもあったような…。

とにかく昔の曲はその新しいアレンジで全く古さを感じない今の曲になっていたし、最近のSketch Showの曲もオリジナルそのままではなく、きっちり今回のバンドメンバーに合わせたアレンジになっていて、心地のいい2時間だった。

ステージセットもシンプルなんだけど、床面が白くなっていて、そこにも映像が映し出されて、席が3階でイマイチだなあと思っていたのに、むしろそうした演出が見下ろす目線でよく見えたので、意外と良かったなあ。特に2曲目の細野さんの「スポーツマン」の時に青空に白い雲が床面いっぱいに投影されたのは、綺麗で引き込まれるような感じだった。

さて、セットリスト。

**********

以心電信
スポーツマン
Fly Me To The River
Mars
Flakes
Everybody had a hard year
Riot
Ongaku
Get your mind right
Turn Turn
Supreme Secret
Wonderful to me
War & Peace
Rydeen79/07

Encore-1
Chronograph
Ekot

Encore-2
Cue

**********

残念だったのは「Ongaku」がとっても素晴らしかったのに、細野さんのボーカルが頭少しマイクが入ってなくて欠けちゃったことかな。それと2回目のアンコールの「Cue」では教授がドラムを叩いてた。

テレビカメラも入っていたのでテレビ放映があるか、あるいはDVDなどのパッケージで発売されるか…いずれにしてももう一度見る機会ができるのなら見てみたいと思わせる至福のライブだった。

#普段ライブでグッズとか買わないんだけど、今回は収益が寄付されるというのでリリー・フランキーがデザインしたというHuman Audio SpongeのTシャツを買ってしまった。
 

HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo

HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/02/08
  • メディア: DVD


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(3) 
共通テーマ:音楽

一夜限りのサディスティック・ミカ・バンド [Music]

サディスティック・ミカ・バンドの再々結成ライブを見た。

YMO好きだから、メンバーの昔所属していたグループの曲とか、そういうものを聴きまくっていた時期もあって、その中ではサディスティック・ミカ・バンドはやっぱり少し別格な気がしていた。とてもポップでノリノリで、聴いていて楽しく時代をはるかに先取りしたような曲ばかりで、海外で受けてますという宣伝戦略のためかどうかは知らねども、イギリスでうけたのもわかる気がする。

そんなサディスティック・ミカ・バンドが解散後、最初に復活したのは89年。ミカの代わりに桐島かれんを加えての再結成で、マツダのファミリアのCMで起用された「Boys and girls」がヒットした。この時、今はなくなってしまった東京ベイNKホールで1回だけライブをやっている。それがテレビ放映されたものを観たのだけれど、実は少々失望したのだった。明らかに桐島かれんが新曲は口パクっぽかったし、昔のミカがボーカルを取っていた曲との差が激しかったのだ。

そしてまた時が流れ、キリンラガービールのCMの企画で再々結成。今度は木村カエラがボーカルで、新曲ではなく「タイムマシンにおねがい」のリメイクだった。けれどその後そのメンバーで新しいアルバムを作りライブもやるというニュースが。木村カエラはソロ歌手としても活躍しているし、「タイムマシンにおねがい」を聴く限りはかなりの期待が持てたので、そのアルバムを待った。そしてそれは期待通りの素晴らしい作品だった。ちゃんと初期の雰囲気も持ちながら現代のサディスティック・ミカ・バンドになっていた。これならライブも期待できるだろうと思い、チケット確保に動いたが凄まじい争奪戦。幸いなんとか抽選販売で入手できたので、期待を胸にいざNHKホールへ。

いやもう一応メンバーとして迎えられたはずの木村カエラでさえゲスト扱いっぽくなってしまうほど、おじさんたちの結束ぶりはすごかった。最近ではかなり珍しく2,3曲を除いてドラムを叩きっぱなしだった高橋幸宏を見ることができたのも、ドラマーユキヒロファンとしてはとてもよかったし観客もメンバーもそのことをしきりに喜んでいた感じがした。

それからニューアルバムの中で奥田民生が詩を提供しているものがあるのだけれど、それを演奏する時、その民生本人がゲストで参加。アンコールの時の「タイムマシンにお願い」でも再び現れて最高に盛り上がって終了。非常に満足度の高いライブだった。

このライブは5月にWOWOWでの放映が決定。それもまた楽しみだ。
 

NARKISSOS (通常盤)

NARKISSOS (通常盤)

  • アーティスト: サディスティック・ミカ・バンド
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

THE POLICE [Music]

グラミー賞授賞式のオープニングアクトで、あのポリスが復活した。
演奏したのは「ロクサーヌ」。

スチュワート・コープランドのドラムの音が、スティングのソロライブの時のロクサーヌとは違うなあという印象。やっぱりポリスって雰囲気が感じられてイイね。でも今日はちょっとアンディ・サマーズがもうひとつ目立ってなかったのが残念。せっかくのグラミー賞でのパフォーマンスなのだから、ひとりひとりにもう少しスポットが当たるようなソロパートがあっても良かったんじゃないかな、なんて思った。

でもまあそれでも見た目にはみんないい感じに年を重ねたって雰囲気で、総合的には演奏はなかなか良かったですわ。若かった頃の勢いのある演奏ももちろんいいのだけど、円熟味を感じるこういうのもいいよねぇ。

去年の年末にビリー・ジョエルとエリック・クラプトンのライブに行ったのだけど、どちらも大人のライブで楽しかった。心が満足するとでもいうのだろうか、やはり円熟味のあるパフォーマンスだった。

今回のポリスの再結成は、今のところアルバムは作らないけれどツアーには出るというようなことが噂されていたっけ。日本にもできれば来て欲しいな。ポリスは洋楽を聴き始めた頃には既にラストアルバムの「シンクロニシティー」を出したあとだった。MTVのライブビデオの大賞を受賞した「シンクロニシティーコンサート」は今でも好きでたまについ見てしまう。スティングのライブは何回か見たけれど、やっぱりポリスを生で見たいものだなあ。
 

シンクロニシティー

シンクロニシティー

  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD


 

シンクロニシティ・コンサート

シンクロニシティ・コンサート

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/06/07
  • メディア: DVD

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

蘇る!Yellow Magic Orchestra!! [Music]

チューリップやサディスティック・ミカ・バンドの復活を印象づけたキリンのラガービールのCMにいよいよ満を持してあのイエロー・マジック・オーケストラが登場した。

キリンラガービール/キリンクラシックラガー

ここのサイト上ではCMの15秒、30秒、60秒の各バージョンと、メイキング映像を見ることができて結構楽しい。しかも今ならメンバーのサイン入りドラムヘッドプレゼントキャンペーン中だ。

今こうして年を重ね、頭の白くなった3人が仲良さそうにビールを注ぎ合って談笑している姿を見ると、自分も友人たちとこういう年の取り方をしたいなあと思う。

とはいえ彼らだって最初の活動期後半にはレコーディングの時にひとりずつスタジオ入りして行っていたというからすっと仲がよかったというわけでもなかったのだろう。当時はそんな状況だったから解散(彼らの言うところの「散開」)やむなしというところもあったわけだけれど、ファンとしては本当に残念だった。そのへんのことは以前の記事に書いたので改めては書かないけれど、最近は高橋幸宏と細野晴臣のユニットであるSketch Showのライブに坂本龍一がゲスト参加したり、いろいろ乗り越えた結果としてずいぶんと柔軟な関係になってきていたのだろうね。

で、今回のCMだ。単にCMに出演しただけではなく、かの名曲「ライディーン」を新たに録音し直して「RYDEEN 79/07」としてあっちこっちの楽曲配信サイトでダウンロード販売されるという。それも今日から!

早速iTunes Storeで購入した。
色々なサイトがあるのでどこでもいいとは思うのだけど、iPodを使っているとiTunes Storeが一番使いやすいのでおすすめ。

 iTunes Store(Japan)

いやあオリジナルを感じさせつつも、現代風にもなっていてなかなかいいですわ。オリジナルが収録されている「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」は飽きることなく聴き続けているお気に入りの1枚なんだけど、う〜ん、多くのアーティストがYMOの音源を使って再構築に挑戦していてもピンとくるものがなかった自分としてはやっぱり本家、これならオリジナル同様ずっと聴いていけそうな気がするね。

安っぽくて一過性のイベントになってしまうような再結成はして欲しくないけれど、こういうの聴いちゃうと新曲はいいから過去の作品を新アレンジにしたアルバムか、ライブをやって欲しくなっちゃうなあ。

そういえばアーティスト名が「YMO」じゃなくて「イエロー・マジック・オーケストラ」に戻ってた。何となく自分の中では「YMO」というのは略称であって正式には「イエロー・マジック・オーケストラ」だろう、と思っていたからこれはちょっと嬉しいな。

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

  • アーティスト: YMO
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/01/22
  • メディア: CD
UC YMO [Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra] (通常盤)

UC YMO [Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra] (通常盤)

  • アーティスト: YMO
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/08/06
  • メディア: CD

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ラテンのYMO! [Music]

日本の伝説的テクノグループYellow Magic Orchestraが大好きなことは、だいぶ前の記事に書いた。

先日たまたまiTunes Music Storeを覗いたら、とんでもないものを発見。
それがセニョール・ココナッツ - プレイズYMOだ!

もし、iTunesを持っていたらとにかく試聴して欲しい。もうたまげてしまうくらいあの名曲の数々がラテンミュージックに変わっていて、こちらがオリジナルと言っても誰も不思議に思わないだろうというくらいなのだ。

なんだろうなあ。もともとの楽曲が素晴らしいのはわかるんだけど、ここまでできるとはなあ。

ちなみにCDをAmazonでも購入できる。こちらでも数曲試聴できるみたい。

プレイズ・ワイエムオー(初回限定生産)

プレイズ・ワイエムオー(初回限定生産)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 3Dシステム
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

BON JOVI LIVE [Music]

ボン・ジョヴィの東京ドームでのライブを見た。
ファンには怒られるかもしれないけれど、もともと見るつもりはなかったものが、会社でチケットをもらったので見に行くことになったのだ。ただ、嫌いなのを無理して見に行ったわけでもなく、デビュー後の大ヒット中の頃はやっぱり80'sのバンドのひとつとして良く聴いていたし、「Livin' on a prayer」なんかも好きだった。でもライブまで行こうという気があんまりおきなかったというのが正直なところ。

さて、ボン・ジョヴィは日本ではとにかく大人気で、世界的な人気に火を付けたのも日本だと言われているので、その日本でのライブパフォーマンスがどんなものなのかがとにかく興味を引かれた。

ここからは飾りのない感想。滅多にライブに行かないわけでもなく、むしろよく行く方だとは思うけれど、ボン・ジョヴィは初めてだったという人間の率直な意見である。

スタジアムを使用したライブにしてはセットがシンプル。開場が大きいというだけで、基本は曲がメインの聴かせるライブだってことなのかな。それからスクリーンに映し出す映像処理も近頃ではかなりしょぼい感じ。泥臭いセンスとでもいうか。照明も似たようなもので、(午後5時開始で前半ドームの天井が白く光り、照明効果が薄かったことを差し引いても)あんまり演出効果に凝ったものでは決してなかった。

バンドメンバーの動きもいたって普通。ジョン・ボン・ジョヴィも派手に走り回るわけでもなく、ステージでのアピールはロックバンドにしてはやや薄め。

それでも特にシングルカットされたヒット曲たちはやっぱり盛り上がるね。「Livin' on a prayer」なんかは会場一体って感じだったし。

その会場の客席の雰囲気はまた意外だったな。洋楽ロックのライブって、結構お客さんそれぞれがのりたいようにのるっていうのが普通で、全員が同じ動作をするというのは、アーティストに促されない限りあんまりないと思うのだけど、ボン・ジョヴィのライブでは、両腕を前方上方に突き出し人差し指を突き立てて、リズムに合わせて手首を上下させるという動きを頻繁に、ほとんどのお客さんがやっていたので、うわっこれはなんなの?ってちょっと気持ちの悪さを感じたのだ。

これって日本のロック系のアーティストのライブなどではよく見かける光景で、知らないとついていけずに疎外された居心地の悪さを感じるというものなのだが、なんかこう決められた振り付けみたいで、それって本来ロックに合わないじゃんっていう思いもあって、洋楽アーティストではほとんど見かけないから、自分としてはいつもは安心してライブを楽しめるのだけれど、昨日は違ったのだ。もろに疎外感を感じたし、あの会場を見るに付け、う〜ん、やっぱりボン・ジョヴィは日本ではアイドルバンドとして人気が高いのかなあってあらためて思ったのだ。

それから、日本が人気に火を付けたからか、メンバーも日本びいきにしてくれているみたいなんだけど、それならもう少し、最近の英会話教室のCMじゃないけれど、せっかく来ている観客に対して、もう少しコミュニケーションをとろうということで日本語のメッセージをしてくれてもいいのになって思った。

例えばフィル・コリンズは、日本に限らず英語以外の言語圏でのライブの時はいろいろ現地の言葉で書き込んだカンペを用意して、それを読んで意思疎通を図ろうとしているし、ローリングストーンズのミック・ジャガーでさえも、思った以上にMCで日本語を使って盛り上げようと努力しているのに敬服する。あの年齢で踊りまくって歌いまくっているのも凄いけれど、「キミタチ、サイコーダヨ」などの言葉をちゃんと覚えて喋ってくれるのに驚きなのだ。あとそういえばポール・マッカートニーの時は同時通訳字幕がステージ後方のモニターに流れたっけ。いずれにしても、非英語圏の観客とのコミュニケーションを何とかしてとろうという努力が見えるよね。

ボン・ジョヴィがどうしてそういうことができないのかなってちょっと疑問に感じてしまった。だからといってファンをないがしろにしているとは思わないけれど。

…と、色々書いたけれど、ライブとしての基本部分は概ね満足。それなりの充足感を持てたかな。


Have a Nice Day

Have a Nice Day

  • アーティスト: Bon Jovi
  • 出版社/メーカー: Island
  • 発売日: 2005/09/20
  • メディア: CD
Cross Road

Cross Road

  • アーティスト: Bon Jovi
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 1994/10/18
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ゴダイゴ活動再開! [Music]

いやあ、懐かしい。

ゴダイゴ、結成30周年を記念して再結成!

ゴダイゴが最も活躍していた時期はちょうど小学校高学年だった。色々と音楽も聴き始め、ラジカセでラジオの番組からエアチェックなんてことも始めたり、少ない小遣いを貯めてレコードを買い始めたりしたのもこの頃だ。ベストテン全盛期で、歌謡曲シーンはかなり盛り上がっていた頃ではなかったか。しかも老若男女皆が聴いたことのある曲がヒットしていたようなそんな時代だ。

そのせいかゴダイゴは当時は半ばアイドルバンドのような売れ方であった。そのあたりの雰囲気はライブ盤の「マジック・カプセル」を聴くとよくわかる。黄色い歓声が場内を埋め尽くし、MCだってまともに聴こうとしない観客の姿を知ることができる。しかしながら、そこで演奏された楽曲は、とてもアイドルバンドとは思えない素晴らしさだ。曲がいいのも確かだが、アレンジ、演奏、どれも今聴いても色あせない完成度の高さを感じさせる。

自分自身はもちろん当時は小学生だし、曲が格好いいとかは感覚的にわかっても、演奏の良さとか、そういうものはわかるはずもなく、それでもシングルの「銀河鉄道999」「ビューティフルネーム」「Where'll We Go from Now」と、2枚組LP「マジック・カプセル」を購入し楽しんでいた。

そしてしばらくそれらを聴くことはなくなっていった。

ところが高校生になり、洋楽ロック、POPSを聴くようになってから、ふとある時思い出したように「マジック・カプセル」を聴いたのだ。そうしたら、全然当時の洋楽ヒットチューンとも遜色のない楽曲の数々がそこにはあり、そのことが意外でもあり、また当時アイドルバンドとしての盛り上がりが強かったことや、今は活動していないことが残念で仕方がなく感じられたのだ。

で、99年に一度だけ再結成。この時のライブは見に行った。小学生の時からライブアルバムを聴いて、見たくて仕方がなかったバンドだ。仕事の関係で頭数曲見逃してしまったのだけれど、とにかく充実したライブであった。

それがまたもう一度再活動だ。ただニュースを見る限りでは、今回はセルフカバーのCDを出すことと、奈良でのライブのことしか書かれていないので、東京ではライブがないのかもしれない。そうなると見るためには奈良まで行かなければいけないのか…。まあゴールデンウィークだし、行ってもいいけれど…悩ましいところだね。

さて、ゴダイゴの曲を聴く場合、おすすめは色々網羅されたベスト版とかだろうけれど、コンセプトのしっかりしたオリジナルアルバムを聴く方が、バンドとしてのまとまりや楽曲の良さがわかっていいのではないかなと思う。それと演奏の確かさでいえばやっぱりライブ盤も聴き逃せないね。

ということで、「DEAD END」「西遊記」「OUR DECADE」「マジック・カプセル」がイチオシ!

DEAD END

DEAD END

  • アーティスト: ゴダイゴ, GODIEGO
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: CD
西遊記

西遊記

  • アーティスト: ゴダイゴ, GODIEGO, ミッキー吉野, 奈良橋陽子
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/10/21
  • メディア: CD
OUR DECADE

OUR DECADE

  • アーティスト: ゴダイゴ, GODIEGO
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: CD
MAGIC CAPSULE

MAGIC CAPSULE

  • アーティスト: ゴダイゴ, GODIEGO
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1995/02/21
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「クリスマスの約束」 [Music]

オフコースの曲を最初に聴いたのはいつだったろう。たぶんご多分にもれず「さよなら」だったのではないだろうか。その後他の曲を追いかけることもなかったのだけれど、同じ頃少し気になっていた女の子が「眠れぬ夜」をピアノで弾いていて、これってオフコースの曲だよと言われ、再びオフコースが自分の中でクローズアップされて、とにかく代表曲を聴くならベストだよなって思って最新のベスト盤である「SELECTION1978-81」を購入したのだった。
 

SELECTION1978-81(紙ジャケット仕様)

SELECTION1978-81(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


 
聴いてみるとアリス好きだった自分にはニューミュージックという同じジャンルなので特別違和感は感じなかったけれどもやや女性的な曲だなあというのが当時の率直な感想だった。まあ小学生から中学生になろうかという時期だったし、あの世界を理解しろと言われても無理からぬことだったろうなあと今更ながら思うのだ。

でもそのあとになってさらに古い「SELECTION1973-78」や「LIVE」、また新しい「over」などを聴くにつれ、徐々にはまっていくものを感じていた。そのピークは5人最後のツアーの武道館ライブで、もちろん実際に見に行ったわけでもなく、その映像はテレビスペシャルの「NEXT」で一部を見て、あとはFM放送で流された音源からその雰囲気を楽しんだものだったが、とにかくその時の「NEXTのテーマ〜僕らがいた」には心が揺さぶられるものがあって、今でもこの曲を聴くと何となく哀しく切なくなるのだ。
 

SELECTION1973-78(紙ジャケット仕様)

SELECTION1973-78(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


 

LIVE(紙)

LIVE(紙)

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


 

over(紙)

over(紙)

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


 

NEXT SOUND TRACK(紙ジャケット仕様)

NEXT SOUND TRACK(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


 
それから4人になったオフコースは最初の「The Best Year of My Life」と英語詩の「Back Streets of Tokyo」までで以後は全く聴かなくなってしまった。どうもそれまでのなんとなくアコースティックな感じがなくなってしまって、ドラムも打ち込みになったり、その感じがいやだったのかなあと思う。だから小田さんのソロもほとんど聴くことはなかった。やっぱりそうしたスタジオ収録時の音作りが、なんとなく小田さんの声に曲に合わないようなそんな気がしていたからだ。

The Best Year of My Life

The Best Year of My Life

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1994/05/25
  • メディア: CD


 

Back Streets of Tokyo

Back Streets of Tokyo

  • アーティスト: オフコース
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1994/05/25
  • メディア: CD


 
ところが4年前に初めて放送された「クリスマスの約束」という番組を見て様相は一変する。ここでは実に静かに自分の歌だったり人の歌だったりを観客に届けようと歌う小田さんの姿があって、まさにこれだ!と思ったのだった。

それから第3回まで続いたこの番組を欠かさず見たし、昨年は秋から放送されていた「風のようにうたが流れていた」もできるだけ見た。そしてDVDも買ってしまった。見ながら思うのはオリジナルアルバムもこういう演奏で録音してくれればいいのにってこと。こういうしっとりしたイメージが耳に心地いいのに、と思う。
 

風のようにうたが流れていた DVD-BOX

風のようにうたが流れていた DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: DVD


 
さて、もうないだろうと思っていた「クリスマスの約束」は去年はこの「風のようにうたが流れていた」の総集編だった。番組最後のインタビューからはもう次はないのだろうなと思わせる内容だったのだが、今年も行われるという情報があり、しかも以前のように抽選ではなくチケットを一般発売するという。これは見たい。そう思ってチケットを入手。そして昨日、11月29日。さいたまスーパーアリーナに「クリスマスの約束」を見に行ってきた。

基本的には現在全国ツアー中の「大好きな君に」ツアーをテレビで放送しようという内容であった。しかしながら一部「風のようにうたが流れていた」を意識した曲があったり、クリスマスソングがあったり、サプライズゲストが来たり、と、一応テレビモードの選曲もあったが、とても充実した内容のコンサートとなった。とにかく曲を観客ひとりひとりに届けようと歌う姿に心を打たれたし、番組中から大好きだった「風のようにうたが流れていた」の時には思わずじーんときてしまった。昨日も「さよなら」だったり「YES-YES-YES」だったり、懐かしいオフコースの曲も演奏されたのだけど、本当に歌詞にあるようにその歌を聴くと、歌を聴いていた当時のことが思い出されて、そのことが余計に曲によって増幅されたので感動したのだった。

11時近くまでの長いライブだったから放送時にはなにかしらカットされてしまうのだろうけども、今から放送が待ち遠しくて仕方がない。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

aiko Live Tour Love Like Pop Vol.9 [Music]

aikoのNHKホールのライブを見てきた。

aikoは「カブトムシ」が売れはじめた頃に、車の中で聴いていたラジオ番組にたまたまゲスト出演して、そこでの話が面白かったこととそのあとに流れた「カブトムシ」に撃沈されて、以来よく聴いている。

詩がいい。曲がいい。声がいい。邦楽はあんまり聴かないのだけど、たまにピピッとくるアーティストがいるんだよね。それが今はaiko。そういえば「すすめ!!パイレーツ」「ストップ!!ひばりくん!」「キャラ者」で知られる江口寿史公式サイトでも、全然更新されないこのコーナーで話題になってましたな。言っている内容に結構共感できました。昔から江口寿史とは音楽の興味が合うかもしれない。

ところで今日はaikoのライブを生で見るのは前々回の武道館公演「LOVE LIKE POP Vol.VII 追加公演−ちょっと嬉しい追加公演。ホントに〜!?−」以来なので、もう2年半ぶりということになろうか。相変わらずのサービス精神を発揮し、観客をとにかく楽しませようとする姿勢には感心する。話が長いという批判もあるのかも知れないが、あれこそがaikoのライブなんだろうな。かつてのニューミュージック系のアーティストも話は面白くて長かったっけ。アリス、海援隊、さだまさし…。それらのライブ盤をよく聴いていたこともあるので、個人的には話の長いライブってそんなに気にはならないかな。話が下手ならイヤにもなろうが、表現が豊かでとっても楽しいしね。

実は今日は1階のヒト桁列目という良席だったので、手が届きそうなくらいの場所で十分すぎるくらい堪能できたし、aikoのステージ上での観客や歌に対しての真摯な態度がよく分かってこれまで以上にファンになってしまったかも。

武道館での2days追加公演も決まったようなので、またチケット取れたら行こうかな。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。